almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ジョージア、ワインが生まれたところ

  • 午後、シネスイッチ銀座ジョージア、ワインが生まれたところ。ことし1月にジョージア映画「葡萄畑に帰ろう」を観て、この映画自体はそこまで胸に響くとは言い難かったのだけど(こら)、いち民家の納屋みたいなところの地中深くに埋められた甕でワインが造られている!?という描写に興味津々だったのです。本作はジョージア国内の醸造家を訪ねて回るドキュメンタリー、これぞまさしく知りたかったあれこれ。ありがたや。
  • ジョージアワインにおける甕はクヴェヴリと呼ばれるもので、5リットルほどの小ぶりなものから大人の背丈より大きなものまで種類はさまざま。本作をみる限り、日本の陶器製造現場におけるろくろのようなものは見当たらず全てフリーハンドで見事な円錐形を仕立て上げているような…?あれって、甕そのものを作るのはもちろんのこと、洗ったり乾かしたりといったメンテナンス以前にぶどう入れてかき混ぜるのも相当大変だろうな…実際そういう談話もあったもんな…そういうところが究極の自然派と呼ばれる所以でしょうか。
  • 特にぐっときたのは、フランスからの視察団に「この葡萄はとても健康だ。どんな肥料を使っているんだ?」と訊かれた際、さんざん無視してはぐらかした挙句の答えがキレキレだったところ。「この国は何度も何度も侵略され続けてきた。この土地には我々の祖先の血と涙と祈りが染み込んでいる。他に何が要る?そちらの国には何がある?」…言葉を失うとはこのことかと。
  • この辺りを踏まえると、日本語タイトルはとても分かりやすく親切であるのだけれどやはり原題をそのまま使ってほしかったと思わずにいられないわけです。Our Blood Is Wine。
  • さてと。本日はいつかの休日出勤の代休なのでした。8時台の新幹線でびゅーんと東京までひとっとび、まずは朝昼兼ねたごはんなど。
  • 日本橋のつじ半は11時オープン、今回の行程は時間的余裕たっぷりなもんでのんびり待つべと40分くらい前に現地到着したんですよね。既に先客がいましたよね。びびりました。メニューは一種類、魚介類をふんだんに使ったぜいたく丼。松竹梅のランクによってイクラが増えたりウニが増えたりするそうですが、ここはおとなしく梅1,100円をオーダーしておきました。開店と同時に入店、ほどなくして供されたのがこちら。

  • まずは鯛のお刺身をつまみつつ丼を待ち、丼には黄身醤油をふりかけ、丼が空いたらごはんと鯛だしをよそってもらって鯛だし茶漬け。これがお店推奨のスタンダードだそうです。鯛のお刺身をお茶漬け用に残しておくのがポイントだとか。…うーん、丼はともかく鯛だしがですね、添えられた三つ葉ともどもやけにつんとした薬くささを感じてちょっとばかし残念だったのでした。普段から家でよく雑な感じの鯛だし(見切り品の鯛あらを圧力鍋でグラグラ煮出しただけのやつ)をモリモリ平らげてるせいでそっちに慣れすぎてしまっただけ、という説もあるかもしれない。夜は夜で!!!を観に、今回の上京のお目当てはこちらでした。また後で何か書くかもしれません。