almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Surrender To The Rhythm

  • 朝ドラ第9週、月曜のド頭からハイ「チーズ」を「クリーム」と言い間違えるドジっ子アピールか…。それはさすがに無理やり過ぎない?ついでにオーナー、毒気がすっかり抜けちまってない?知り合いのお店を立て直すのを「引き受けてくれる?」って「私の命令は絶対(キリッ)」じゃなかったの?第7週の辣腕キャラはどこ行った?物足りねえええ!…と思ったら矢先の火曜、キメ台詞的に「できなかったらクビ」発言が出たんですよね。何なの?毎日違う人が演出してんの?ってくらいキャラがブレてね?
  • 冒頭の取材*1にて「あくまで基本を大事に」と語るオーナーの意を汲み「盛り付けが上達されましたね」と褒めて伸ばしつつ「これ以上は和風に寄せないでくださいね」「新しい試みも大事ですが、リピーターの皆さんはフォンターナの味を食べたいと思って通ってくださるんです」とあくまで優しく諭す二ツ橋さんに、あからさまに不機嫌顔なのはいかにもアレな、ここから鼻をへし折られる布石でしたよね。「型なし」から「型破り」へのレベル上げは済んだから今度は基本に立ち返れ、と。
  • とりあえずのイタリアンおでん*2は新聞社ズの評価が軒並み渋い*3のと、大叔母さんがわざわざ様子見に来てくれてあの態度なのとで、分かりやすく波乱のタネを仕込んできましたよね。「目新しさだけじゃすぐに飽きられる。毎日食べたくなる普遍的な味を」ってことなんですよね。「自分で考えられないなら料理人なんてやめちゃいなさい」と突き放す大叔母さんは「食べる人のことを第一に考える」との大原則に基づくもの。ここだけはブレてなかった。
  • で、水曜冒頭にして約束の1週間が終わっちゃってるんですけど、これどうやって期間延長してもらうの?と思ったらそこんとこ何も触れないんですね。和彦が門外漢ながらもきっちり諭してくれたことを県人会長が「入口に戻る」と上手いこと翻訳してくれたのに、それでもまだ気づかないんだな…?随分引っ張るね〜。木曜、開眼のきっかけがオババの戦後ひもじかったエピソードとニーニーによる回想の対比っての、一見いい話に思えないこともないけど「結局は人情話と家族愛に回帰するんだな…」って考えると話が進んでるようで進んでないってか逆に後退してる感があります。前週、新聞社の修行により新たな知識を身につけることで成長したのとは対照的。金曜に味変してV字回復で連日大盛況って、この間何日くらい経過してるんだろう。いつにも増して時系列がアレ。
  • そんなことよりサトルの盲目ぶりがアレ。「暢子のためならどこへでも(月曜)」「遅くなってゴメンな。インテリの言うことなんか気にすんな、俺が試食付き合ってやっからよ(材料調達・水曜)」って、それはもはや恋じゃないよ。ただ尽くして貢いでるだけのただのイエスマンだよ。優しげに見えて成長を妨げてるだけだよ…。
  • 歌子には新たなお相手候補が。この同僚?先輩?こと花城さんもまた、歌子同様にひと言で本質を突くタイプと見ました。が、「お茶を淹れてたらふと好きな人を思い出した?」と問われてキラキラの効果音とともにサトルが出てくるのにはすっごい違和感。先週のオーディションのくだり、家族(ニーニー除く)の思い出ばっかでサトルのことなんか一瞬たりとも思い出さなかったじゃないですか。各エピソードが繋がりを欠いてるの、萎える。ちゃんとしてください。
  • ネーネーはやっぱり産後の石川先生&義実家に不満タラタラなのね…。とは言え、あの感じだと婚家で同居してるわけじゃなく二人で独立してるっぽいよな。むしろワンオペのがきっつい?服も家具も子育て核家族っぽさ全開だし、何よりふつうに電話引けてるあたり暮らし向きは上々に見えるけど、わざわざ共同売店に電話かけてるのは石川先生の帰宅前&お母ちゃん就業中にこっそり愚痴りたかったからかしら。
  • とは言え、この手の産後クライシスという概念自体ごく最近、ネットやSNSの普及に伴いようやく可視化された現実だと思うんですよね。あの時代ならほとんどのお母さんが「義実家ウッザ!」と不平不満を溜め込んだり近親者に愚痴ったりしながらも「皆こうだもんな…」と同調圧力にやられて諦めに近い気持ちでやり過ごし、実際に離婚宣言するまでには至らないケースが多かったんじゃないでしょうか。ここまでずっと「誰よりも家族思い」で責任感の塊みたいに描かれてたネーネーが、金吾一家と善一さんをも巻き込む大騒動を経てやっと手に入れた「自分の家族」にあれだけ不満を募らせるにはよほどの痛手を受けてきたに違いないんだけど、そうした描写*4をひとつも挿入することなくたった1本の電話で説明するだけだからひどく薄っぺらく聞こえちゃうのよね。あっちもこっちも盛大にキャラがブレてる。さらには、電話を切った後のお母ちゃんの表情が「そのくらい耐えるのが(私の時には)当たり前だった」という思いと娘を案じる気持ちがぐるぐる渦巻いてそうなんだよな。不穏だよな。
  • で、顛末はどうするのかと思ったら石川先生の土下座ひとつでえらいあっさり解決すんのね*5…。このくだりは何のために存在したのか…?と自分なりに考えてみたよ!
  • 水曜に歌子が発熱して仕事休んでるタイミングでネーネー実家に帰らせていただきますからの離婚宣言、ここを見計らったかのように前述の花城さん*6がお見舞いに現れるってことは、かつての金吾による金言であるところの「結婚は愛されてする方がいい!」を身近な反面教師から歌子が学んでいく展開になるのかな?と予想してみます。ってか歌子、金曜このタイミングで倒れるの?
  • 火曜のオーナー=父方の大叔母さんネタバラシを受け、これを聞きつけた直後のニーニーの反応がエグい。即座に相続まで悪知恵が働く辺り、いよいよマジもんの詐欺師やんけ…*7。調子に乗って妹の職場にまで押し掛けるなんてマジ勘弁してくれとしか思えないし、このタイミングでの親戚関係発覚はニーニーの目を覚まさせる&でっかいカミナリ落とすためであってほしい。今となってはタラレバですけど、もし第2週でニーニーが大叔母さんとこへ送り込まれてたら、そしてあの調子でビシバシ礼儀を叩き込まれてさえいれば、こんな性根の腐った大人には仕上がらなかったろうに…。
  • そのニーニーは結局のところ、バナナの叩き売りから何ひとつ成長してないのな。ていうかこのうさんくせえインテリ、仕込みってかあの時の詐欺師じゃねえか。ああ、もう、なんでよりによって一回騙された輩なんぞと組むんだよ〜〜〜!稼いだ金、この後ぜんぶ持ち逃げされるとこまで全部見えたじゃねえか!ちったあ懲りろや!…って思ってたら、木曜マジでもぬけの殻になってましたね。ちょっとくらいはひねりが欲しかったぞ…。だからって、我々の記憶にない唐突な回想シーン挿入はやめろと第7週であれほど言ったじゃないですか。そもそも幼少期のニーニー、豚の面倒見がいいやんちゃ男児なだけでそこまで乱暴者でも厄介者でもなかったじゃじゃないですか!話を根底から覆してくるのやめて…混乱する…。金曜しれっと養豚場に戻ってた点に関してはもう「どのツラ下げて」としか。
  • ていうか、あの銀座の往来でのくだりって、わたしの記憶が正しければ第6週の上京直後に財布の中身持ち逃げされて(ついでにボクシングジムの借金も踏み倒して)行方をくらませて以来の再会ですよね…?「あのとき大変だったんだから!」とか「仕送りで借金返してるんだけど?」とかいう台詞のひとつもあればまだマシなのに、なんで本作の脚本&演出はこうもいろんなことをなかったことにしてしまうのか。…と思ったらはした金だけは返すんかい。少しは改心したってこと?いや、懲りないねまず。
  • それにしても、副社長の名刺に浮かれてTVCM制作費用をまたしても実家に無心するとは恐れ入りました。これを受け「もう二度と電話してこないで!」と一喝し、お母ちゃんをも厳しくたしなめるネーネーはめちゃくちゃ格好よかった*8。ベタだけど母は強しってやつですよね。それでもお母ちゃんはコソッと送金しちゃったんだな。「困ったときはお互いさま」って、これまでお母ちゃんの愛(金)が一方通行でなかった試しがないのだが…?
  • 当時の大叔母さんの手紙を読み返すお母ちゃんはもう少なくともボロは着てなかったし、生活、少しは楽になったんかな…?ていうか、写真にむかって「お父ちゃん」って呼びかけてたね?生前は「賢三さん」呼びじゃなかったっけ?
  • 新キャラ・おでん屋のヨシさんもなかなかキャラが濃いな〜と思ったら、これまでの愛の鞭(たぶん)の数々を愚痴るヒロインに「いい加減にしな!房子さんの悪口をアタシの前で言うのは絶対に許さないよ!」と啖呵を切るあたり、この人もまた今後しばらく関わりが続くとみましたね。…と思ったら、回想シーンにおける若かりし日の大叔母さんが桜井ユキ*9!豪華〜!過去エピを今後ちょっとずつ出し惜しみするならまたお目にかかれるかもしれませんね。数少ない楽しみがひとつ増えました。わーい!
  • 先方の都合でとある契約の締結日を本日付けにしたのですが、何やらたいへん縁起のよい「一粒万倍日と天赦日が重なる今年最後の日」とやらに重なったそうです。結果オーライというか予期せぬラッキーというべきか、そもそもどちらの意味もさっぱり理解できてないので「こんなにも信心深さ?からかけ離れた者にはきっとご利益?も薄いのだろうな」と相変わらずぼんやり考えるのみにとどまってしまってる。そもそもの話としては「適切なタイミングでやるべきことができていればそう悪いことは起こらないだろう」という心構えでありたいものです。
  • 先発は藤井。語る価値なし。おやすみなさい。


*1:田良島さん、前週でお別れじゃなくてよかった…!

*2:日に日に具材が原価割れしてってそうな迷走っぷりはある意味リアルかもしれない

*3:お箸つける前の愛さんの「フフッ」って笑いがまたエグい

*4:ここは一応、水曜に回収されましたね。めちゃくちゃ説明っぽいネーネー本人の台詞によって

*5:そしておんぶ紐がなかなか現代的ですね!

*6:歌子の好みをピンポイントで押さえた差し入れ持ってお見舞いに来てくれるなんて…!

*7:新聞社ズが紅茶豆腐を一瞬で「胡散臭い」と看破しててさすがと唸る

*8:もしや、この役割を担わせたいがための里帰りターン…?

*9:ソーダCMのあのすごい美人さんです