almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Caught Stealing

  • 朝いち、駅前でコート・スティーリングロブ・シモンセン*1による劇伴という事前情報の時点でワクワクが止まらなかったのに、IDLESがオリジナル曲を提供するクライムムービーだなんてああ、もう、そんなの絶対観たいじゃないですか〜!ずっと待ってた…夏から待ってた…。ってことで劇場に馳せ参じたわけなんですけど、朝7時台(!)の上映にもかかわらずモーニング割引が存在しないだなんて、いつの間にやらなんとも世知辛い世の中になってしまったものですね。びっくりしちゃった。
  • 金と薬とマフィアが絡んだいざこざに巻き込まれる不運な男、というプロットだけならまあありがちだと思うんですけど、そこに猫と野球を織り込むセンスが物語に奥行きをもたらしつつ緩急を巧みに操るエッセンスとして機能していると思います。金髪モヒカンのパンクスに飼われてたとは思えないモフモフの猫を見れば「親父が危篤」という家族思いな言い分もあながち嘘ではない気がしてしまうし、憎っくきメッツファンに追っ手を軽めにボコらせる(なお、この追っ手もメッツファン)機転も鮮やか…!
  • 群衆シーンやカーチェイスに重きを置いてるからか、尋問や殺しの描写が割とあっさりしてるな〜と油断してたんですけど、クライマックス直前のライターのくだりで全てが明かされる鬱っぷりには「やっぱりブラック・スワンの監督ならこのくらいは当然やるよな…」と妙に納得してしまったんでした。
  • それはさておきオースティン・バトラー、わたしの中ではエルヴィスのあの匂い立つような色気が忘れ難くて未だそのイメージを上書きできずにいたんですけど、根が善良で挫折から本質的に立ち直れてない今回みたいな役回りもいけるんですね。何をやっても締まりがないというか、ほぼ常に口元が緩くて曖昧な笑みを浮かべてるあの感じ、ひとたび腹を括ってからの目力を際立たせるにはもってこいの前フリだったと思います。ハイスクール時代の天真爛漫な笑顔がまたしんどさをえぐって来ましたよね…!
  • ところであなたのIDLESはどこから?って話なんですけど、わたしの場合はMelt Yourself DownのIt is What It Isリミックスが最初の出会いでした。原曲のうねうね踵が浮いちゃいそうに特徴的なグルーヴ感を力技でねじ伏せんとするバキバキのビート、いかにも男性ホルモン過多って感じのひしゃげた咆哮、余白を際立たせるスリリングなアレンジ、本作の明快なバイオレンスと二転三転する展開にマッチしてたと思います。エンドロールのエフェクトが最後まで彼らへの敬意に満ちててグッと来てしまった。ありがとうダーレン・アロノフスキー…!

*1: (500)日のサマー、ギフテッド、さよなら、僕のマンハッタン等マーク・ウェブ監督作でのスコアが特に印象的