- ネットフリックスに加入する機会があれば見たいなと思ってたブリー・ラーソン監督作。冒頭、赤ちゃんのホームビデオに刻まれた日付が1990年ってことは89年生まれのブリーの自伝的要素が色濃かったりするのかな?とわくわくしながら観始めました。
- アートの世界で芽が出ず派遣社員として働き始めたり、副社長に目をかけられ掃除機のプレゼンを持ちかけられたり、怪しげな店で怪しげな男に「ユニコーンを飼わないか?」と持ちかけられたり、両親との関係がぎくしゃくしてたりとまあ何やかんやいろいろあるんですけど、幼い頃に心の中で友達だったユニコーンが現実離れした空想上の聖なる存在であることからも察せられる通りいろんなところがふわっとしてるんですよね。そこにはきっと「夢は夢のままにしておきたい清らかな部分」と「あまり突っ込んで描きたくないしんどい部分」が混在している筈で、この先ずっと戦い続けていかなきゃならない現実世界のもろもろをパステルカラーのコットンキャンディみたいな甘やかさでもって柔らかく包んで仕上げました、という儚さとほろ苦さを感じたんでした。
- その質感を護るためかどうかは分からないけれど、おそらくは意図的にビジネスまわりの描写を解像度低めの幼さでもって描いていたり、セクハラ的な上司の態度があくまで軽めにとどまっていたり、男性との関係がごく清いものであるあたりのさじ加減にだいぶ思い悩んだのでは…?という気がしました。このあたりの描きかたが絶妙だったらハマる人にはハマるだろうなというか、心の中に幼かった頃の自分を住まわせている勢には刺さるかもしれないお話だよな〜と思いました。
- それからもひとつ、ブリーと同年代の共演者であるモーリタニア出身のママドゥ・アティエがめちゃいい声質で聴き惚れてしまいました。ブリーと大の仲良しであるというサミュエル・L・ジャクソンが夢を体現する役回りで出てくれてるのもアツかったです。おやすみなさい。