- 初めて聴いたレッチリがブラッド・シュガー〜だった自分にとっては名前しか知らないオリジナルメンバーにして前身バンドの創始者、ヒレル・スロヴァクの足跡を追うドキュメンタリー。序盤はフリーとアンソニーによる個々の談話がラリーよろしくテンポのよい掛け合いに編集されていて、記録画像や映像の乏しさを補う工夫が凝らされていると感じました。フリーにベースを弾いてくれと頼んだのはヒレル、アンソニーに歌えと促したのもまたヒレル。当時を回顧しながら涙ぐんじゃうフリーにもらい泣きしてしまったし、初ライブにおけるオーディエンスの熱狂ぶりをまるで昨日のことみたいに話す姿が本当にもうね…。
- その後の話はあらかた薬にまつわる懺悔なのだけど、コカインの隠語が豆腐って一体何をどうしたらそうなるんだろう。ことの経緯をひとしきり追ってから冒頭の88年欧州ツアーに回帰しつつ満を持してフルシアンテが登場する構成、時系列としては必然ながら喪失と希望を両立させんとする意志にぐっときました。グラミーでの成功を頂点に据えるよりもヒレルへの献辞を選んだ辺りに変わらぬリスペクトを感じましたよね。
- たまたまテレビをつけて数分後に始まったネタが性犯罪モチーフのそれで、これってどこで笑うやつなんだろ?と首を傾げるなど。2026年にこれでてっぺん取れると思ってるんだとしたら、だいぶ頭がおめでたいんでしょうね。おやすみなさい。