almost everyday.

its a matter of taste, yeah

you never trick me

あああああ、あんだけ寝たのに。ガキの使いの「何歩あるいたん?」でくつくつ笑って(そういえば先週の『ひばりだらけの野球大会』はあまりにもシュールすぎて言葉を失ったのでしたっけ。しばらく前の『浜省だらけ〜』ほどはインパクトなかったけども、あれで笑いを取ろうとするのはずるいだろー)こてっと寝たらばあっさり9時直前まで熟睡ですよ。何やってんだ自分。お昼ごはんは福島で食べる予定だってのに(※いわき−福島間は車で約3時間)!ごめんごめんと頭ん中でつぶやきながら一般道130km/hですっとばすこと2時間。あらら、もう着いちゃった。焦って損したかなぁ。もちろんオービスの設置箇所は完璧にインプット済みであります。いえーい。
というわけで予定通り、仕事合間の友人と昼食。聞けば結納を10日後に控えているのだそうで「結婚したら、もうこんな風には遊べないんだろうなあぁ・・・」と結構重症なマリッジブルーを発症中。そういえばこの繋がりどうしでは旅行に行ったこともないし、9月あたりに一泊温泉でも行こうよーと提案しました。実現、するといいなあ。磐梯熱海あたりでひとつ、いかがですかね?新妻。あ、その前に海へ行かなきゃ。

その後、無印へ。先日入手したソルト&ペッパーミルに入れる粒こしょうと岩塩を物色、お目当てのものが見つかった後もしばしふらふら。店内をなめるように練り歩いていたら、母の日ギフトコーナーの前で足が止まりました。そうだった。すっかり忘れてたけど明日は両親の結婚記念日で、さらにその3日後はママンの誕生日なのでした。ここ何年かはプレゼントなど忘れたふりしてあげなかったけど(ケチな娘ですね我ながら)さすがに今年は日々の労をねぎらってやらねばなるまいと思い立ち、手頃なものを探すこと数十分。結局、おそろいの綿刺し子パジャマを一着ずつと花芽のついた鉢サボテンをひとつ購入。そのまま歩いて病院へ。

病室に入ってみるとベッドごとの目隠しカーテンがぴったり閉じられており、物音もなし。ここへ来たのはしばらくぶりだし、間違えて知らない人のカーテン開けたらどうしよう・・・とおそるおそる手前のひとつを引っ張ってみるとそこには、明らかに筋肉の落ちた背中を無防備に晒す父と、それを丹念に蒸しタオルで拭いている母の姿がありました。同じタイミングで振り向いて、さらにまったく同じタイミングで目をしばたたく二人。銀婚式を迎えた今となってもこのひとたちの相性が抜群だとはとても思えないのですが、こういうときは明らかに「家族」という気がしておもしろいです。それはさておき、驚くのもそりゃ無理はないわな。誰にも告げずに来たんだし。こういうとき、親に妙に期待させるというか心待ちにさせるというか、そういう行為に未だに慣れないのはたぶん自分が一人暮らしというものにまだ慣れきっていないってことなんだろうなーと思ったりします。いや、だから何だって話ですけども。

せっかく買ってきたパジャマは「退院するまで見ないで取っとく」んだそうです。なんだよー、そんなに引っ張るなよぅ。安物なのに。ただの思いつきだったのに。がっかりさせたくなんかないのに。逆にかなしくなってきました。ああ、柄にもないことするんじゃなかった。どうしよう。ごめんね父ちゃん。

帰り道、うすい夕暮れの中でオウズリーを聴いたらどうにもこうにもノスタルジック気分。ひどく居心地が悪いです。いろんな記憶、とっくに忘れたはずの記憶が断片的な映像になって次々頭に浮かんでくる。気持ちがわるい。あああ、こんな記憶を忘れたつもりで振舞えたからこそ、気も狂わずに普通でいられたはずなのに。どうしてくれる。どうにもならんよ。すっかり日も暮れた後、ふっと遠くを見上げたら山のふもとが白くかすんで見えました。何事だろうと目を凝らしたら、遅咲きの山桜がわさわさと何百株も満開を迎えていた模様。どんな錯覚かわからないけど、そのときはとにかく、山全体が燃えてるみたいに見えたんです。

考えるのは、もうやめますよ。過ぎたことはしかたないもの。