わたしが物心つくよりずっと前から、いいや下手すりゃ生まれる前からおとうやんは巨人ファンなのです。しかし純粋に巨人が好きというわけではなく「だって毎日中継見られるし」という消去法的なプロセスを経てビバ！巨人と言い続けること早40年余が過ぎたわけで。新聞屋のオヤジが来るたび「購読料で選手を育てたいんです！」と熱く語って撃退するというコアファン陽介くん（仮名）などから見れば甘っちょろいことこの上ないのでしょうが、しかたがないよね東北だもの。ホームチームが、応援すべきチームが存在しないんですもの。そういうわけで巨人ファン。何とも煮えきらない態度ですが、それでも彼は毎晩ナイターに釘づけなのであります。たぶん幸せなのでしょう。あれでも一応。
で、当然ながらそのムスメも巨人を見ながら育つわけで。バッターボックスに立つとき、とにかく派手な動きをする人が好きでした。クロマティとか。対して守備では、堅実にボールをさばく人にうっとりしました。篠塚とか。それとピッチャーなら、ぜったいサイドスローの人。･･･適当な人が思い浮かびませんでした。まあいいや。とにかく、川相が世界一タイ、というのがちょっとだけ嬉しかったのですよ。なんか恥ずかしいな。おしまい。
