almost everyday.

its a matter of taste, yeah

緑したたる夏の日に

暑い。それにしても暑かったですよ福島。気温36度はまあ全国平均からみても普通な(とか言えちゃうあたりですでに事態はおかしなことになりつつある)のでしょうが、さすが盆地というか何と言うべきかとにかく湿度と路面からの照り返しが凄すぎます。むわむわとせり上がる空気だけで酔いそうになったのはずいぶん久しぶりのような気がしました。そうだ、これこそ正に福島の夏なのですよ。かつてこの灼熱地獄の下、日々汗を流していたという事実が信じられないのと同時に、そんな苦行に耐えたおのれを褒め称えたい衝動にかられました。その後涼しい土地へ脱出したおかげですっかり軟弱になったわたくし、もう二度とこの地で夏を越すことはできないのではなかろうかという気がしてしまいましたよ。本当に過酷。各種運動部の集中しごき合宿には最適な土地だと思います。ここが平気ならきっとどこでも暮らしていけるでしょう。たぶん。

それはさておき、懐石料理。ちまちまといろんな煮物焼物和え物揚げ物小鉢箸休めが出てきて、その彩りのうつくしさだけでもう既にノックアウト寸前でした。味に至ってはもう、どれを口に入れても「おおお」「うーん」「素敵だー」しか出てこない有様。できることならお料理すべて一皿ずつ写真に収めてしまいたかった、けれどもぐっと我慢しました。大人ですもの。そして最も楽しみにしていた食前酒は、世にも上品な口当たりのライチ酒!おかわりしたいのをどうにか堪えて(※本日運転手につき以後すべてウーロン茶)、その甘やかな香りを惜しみつつ静かに杯を干したのでした。ああ、幸せ。ごちそうさま。今夜はいい夢が見られそうです。おやすみなさい。