almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ヨーデルが歌えればよかった

朝7時すぎ、特大音量の館内放送にて飛び上がらんばかりの勢いでもって起床。「朝食の準備ができました・・・」って、連休中に何もそこまで早起きを強要しなくていいじゃありませんか。しぱしぱする目をこすりながら朝食会場の大広間へ向かうと、目の前には彫りの深い白人男性が神妙な面持ちでお膳を前に正座しており、何となく無駄に緊張しました。彼が「これぞエキゾティックジャパニーズスタンダードスパ・・・」とかそういうことを思っていないことを祈るばかりです。これはむしろ特殊な部類ですよ。もっといいとこ沢山あるよ。と(日本語で)言ってあげたい気持ちをぼんやり抱えたまま目玉焼きベーコンやら味噌焼きの白身魚やらを黙々と咀嚼しました。味がちっとも思い出せない、その理由はいったいどこらへんにあるのでしょうね?要素が多すぎて混乱します。ふはー。

食後、朝湯へ。別棟の露天風呂と展望風呂はいずれも改築済みで新しく、清潔です。客室は実録お化け屋敷のような凄まじい古び具合ですが、温泉はどれもとてもいい湯でした。身体がきちんと温まってなかなか冷めず、お肌がぷるんとします。おお、マイナスイオン。日本一の深さがあるという立ち湯は残念ながら清掃中で入れませんでしたが、外からその内部を窺うことができました。石造りのどっしりした佇まい、石鹸類使用禁止という敷居の高さ、それにこの立ち湯をぐるりと取り囲むように建てられている(ように見えてくる)実録お化け屋敷な建物。きっと直すに直せないんだろうな、という気がしてきました。何だか荘厳な雰囲気すら漂ってるんですもの。悪しざまに言ってばかりでごめんなさい。見直しましたよ、ちょっとだけ。それでもやっぱり、チェックアウト時に「脱出した!」というような気分を味わった宿はここが生まれて初めてでした。凄いです。いろんな意味で。

出発後、高速には乗らずゆるゆると盛岡方面へ南下。東北ニュージーランド村に立ち寄りました。広大な敷地、にもかかわらず3歩進めば子供にぶつかる混み具合、そしてバブル期にオープンした(とおぼしき)施設特有の歳月を経た枯れ具合、何でもあり具合がゆるい大らかムードを形成しており、こちらもふらふらゆるい感じに散歩できました。ずいぶん昔にテレビCMで見た、あの長い長いすべり台も見ることができて満足です。園内で買った(そしてちぎってかじりながら歩いた)くるみ入りのドーム型胚芽パンがおいしかったなあ。ひつじとうさぎも可愛かった。

村を出た後も一般道で移動。古川のスーパー銭湯に立ち寄って思うさま身体を温めた後、マッサージ機で運転疲れの肩と腰をごりごりほぐしてがっつり野菜を食べて仙台に帰りました。ただいま、相方んち。楽しかったです。「マチベン」はちょっとおもしろいです。おやすみなさい。