almost everyday.

its a matter of taste, yeah

どうすればそんな音が出せるの?

朝6時、自分の叫び声で目を覚ましました。夢の中で、それが何かはよく覚えてはいないけれどとにかく恐ろしい目に遭って、大声を出して助けを呼びたいのだけれど喉が引き攣れたみたいにまったく声が出なくて、それでも何とか努力し続けて5度めくらいでやっと声が出た、と思ったらそれは現実のこの世界で自分が発している声で、それでようやく我に返ったのでした。それが夢だと半ば分かっていたはずなのに、いざ覚醒してみたら自分で自分に驚くだなんてやりきれないなと思います。もっとも、それよりもっと驚いたのは隣で寝ていた相方なわけで、半分寝ぼけながらもわたしの大声はきっちり耳に届いていたようで「なんかあったの?」と目覚めた後で心配そうに顔を覗き込まれてしまいました。

うん、今ならその理由がわかる気がするんだ。あの夢はきっと、大量の蚊に襲撃される夢だったんだと思うよ。だってさ、目が覚めてしばらく経ってふと気付いたら腰から下が猛烈に痒くて、あっちもこっちもまるで水玉模様みたいにもりもり血を吸われまくってたんだもの。おそるおそる数えてみたら全部で16箇所もあって、驚くとか呆れるとかいうよりむしろ悲しい気持ちになったって話だよ。それより何より、同じ部屋で寝てたはずの君がほとんど無傷だってことがいちばん解せないよ。なんでだ。わたしのほうがぜったい不味い血のはずなのに!

とまあ、嘆いていても仕方がないので出かける準備を始めました。お風呂に入って(身体があたたまったら更に痒さ倍増。悶えました)軽めのごはんを食べ(沖縄そばにごま油で炒めた麩とおかかキャベツをトッピング)、バスに乗っていざ勾当台公園へ。ビールを飲みつつあちこちふらふら見て歩いて、まずはカゲロウに目が釘づけになりました。ベースもドラムもピアノもすごいけど、中でもとにかくサックスがすごいです。サックスって、こういう音が出せる楽器なんだ?!と思いました。喜びも悲しみも静けさも、あらゆる感情が溶けてそこで歌ってるみたいな音。次のvasallo crab75もよかったです。ヴァイオリン弾きのいるバンドを生で見るのはこれが初めて(のはず)で、音にもビジュアルにもどきどきしました。あんまり素敵だったので夜の部のステージも見ちゃいました。いいものを見たなあ。

お夕飯は三越の地下で。焼きたてのパンをかじったり生ジュースをのんだり、とろとろの親子丼を食べたりしてすっかり満足して部屋へ戻りました。今夜はいい夢、見られるといいな。おやすみなさい。