almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ノー・メルシー。

朝、目覚めてみるとあまりにも陰鬱な気分で、心の底から仕事へなんか行きたくないと思いました。それでもやはり、働かないわけには行きません。まがりなりにも、一応これでメシ食ってんだから。というわけで無理やりご飯を口に押しこみ、歯ブラシも突っこみ、髪にはぴたりと櫛をあて、どうにかこうにかやっとの思いで車に乗りこむことができました。

Wispy, no mercyそれでもやっぱり、どうにもこうにも、暗い気持ちは増す一方。せめて音楽くらいはハッピーなものにしようと努めて、5秒くらい考えたのちにシトラスを選びました。手持ちの音源でいちばん気に入っている、"wispy, no mercy"です。あの、ふくらんだつぼみがいっせいに開くような、完璧としか言いようのないハッピーなイントロを聴いた瞬間、ほんとうに瞬きほどの短い時間、ほんのわずかに目がくらんでしまいました。文句のつけようがない、圧倒的にパーフェクトな、それはもう例えて言うならディズニーランドの世界観みたいに完成された、そういう種類の「ハッピー」だということにあらためて気付かされたからです。聴き手を無理やりねじ伏せてしまうくらいに強力な、暴力的とさえ言えるほどの音。しかもその上忘れた頃に、軽いジャブのような切ない気分までこっそり顔を出したりするのでよけい始末がわるいです。まるでフリーフォール。落差でかすぎ。耳と胸にこびりついて離れやしません。どうしてくれる。どうにもならんよ。

今までずっと、この音に対する自分の「好きさ加減」をうまいこと把握し切れずにいたのですが、これでようやく目が覚めました。日の当たる場所にいると気付かないけど、日陰に身を沈めてみるとようやくそれがはっきりしてくる。そういう類のものごとは、いつでも、あらゆるところに転がっている。と、あらためて思いました。ほんの少しだけ、すっきり。よかった。

(私信のようなもの)

昼頃、昨夜の記述を目にしたという友人よりメール。「大丈夫?なんかもうマジ『♪悲しくなれるままに、光を浴び続けて、ァ〜』って感じじゃないか」・・・・・・ありがとう、気にかけてくれて。それはいいけど、アドレス変わったんなら教えてくれよ!新しいの、ちゃんとフォームに書いてくれなきゃ返事送れませんよー。そして何より、あの声を「ァ〜」と表現する君のセンスに乾杯。すごいよ。君にはかないませんよ。ちゃんと褒めたから、これ見たら早急に連絡ください。よろしくね、三宮ヒトシ君(仮名)。

だいじょうぶ、もう峠は越えました。あとは連休で充電しようと思います。おやすみなさい。