almost everyday.

its a matter of taste, yeah

灼熱地獄のHMB

その後きっちり3時間で目覚めることができたのは、ひとえにJET様の着うた効果のおかげです。アーユーゴナビーマイガール、目覚ましアラームに最適。おすすめです。急いでお風呂に入り支度をすませてチェックアウト、所要時間は30分強でした。やればできる(自己暗示)。相方も昨夜は1時すぎまで飲んでたらしく、揃いも揃ってふらふらな足取りにて新宿界隈を歩くことしばし。あまりの暑さに音を上げて、食事がてら涼んでいこうととりあえず高島屋へ入ってみたら、どの食べ物屋も11時オープンらしく閑散としてました。そりゃないよなーと言い合いながらも他へ移る気力があるはずもなく、いちばん手頃なオムライス屋が開くのを待ってようやっと本日初の食事にありついたのはいいけれど。相方は和風あんかけオムライスを頼んだのに、どういうわけか中身がふつうのケチャップライスで相性わるいことこの上なし。解せません。

その後南口から山手線へ乗り、品川から横浜まで移動。快速とは言え、こんなに早く着くとは思いませんでした。そしていくら週末とは言え、こんなにも混み合ってるとは思いませんでした。中華街。浴衣姿が多いなーと思っていたらこの日は花火大会が催されるのだそうで、どこへ行っても人人人。へとへと度数さらにアップ。磯の匂いが微かに混ざる橋の上にて、水面をほわほわ漂うクラゲの群れを見つめながらうっかり和んでしまったのは、決して疲れのせいだけではありますまい。人の多さとそのエネルギー、さらに言うならあまりの暑さと路面からの照り返しがとんでもなく強烈なのです。だめだしんどい、そう思いかけたところで、中華街のはずれにひっそりと建つ治療院が見えてきました。どうやら足ツボ専門のようです。何でもいいからこの人混みから離れたい、それでもってゆっくり座って休みたい。おそらくそのように寸分違わぬ願いを抱いていたはずの我々は、すぐさまその戸を叩くことに。お願いだから座らせて。本当に。

外の喧騒が嘘のように静かな治療院では、3人の中国人男性が言葉少なに暇を持て余しているようでした。客の姿はありません。よってすぐさま治療台へ。家庭用マッサージ器のリクライニングをぎりぎりまで後ろへ倒したような白い革張りの椅子に腰掛け、ジーンズを膝までまくりあげてフットバスへ足を入れます。3分ほどして足を丁寧に拭いたあと、ワセリンのようなものをうすくのばしていよいよ施術開始。器具は使わず、ひたすら指と掌だけで土踏まずからぐいぐい攻められました。最初のうちこそ様子伺いっぽくお手柔らかな感じでしたが、次第にどんどん指の力は強くなっていきます。たまらず痛いと声を漏らすと「ソコハシンゾウデスヨ」とにっこり笑顔で告げられたりするし。考えてみれば、遊び疲れて手当たり次第に飛び込んだ足ツボマッサージで「心臓が悪い」と言われるのもなかなかシュールな体験です。そんなことを言ってる場合ではなかった。けっこう痛いですよこれ。疲れを癒してもらってるんだか辛さをさらに増幅させてんだかわからぬままに過ごす30分、終わってみれば確かに足は軽くなりました。耐えた甲斐があったというものです。ちなみに相方は腸と坐骨神経、わたしも腸とそれから心臓が悪いとのこと。しかし足ツボってのはいつも「あれが悪い」「こっちも悪い」とは言ってくれても、その対処法までは教えてくれないものですね。仕方のないことでしょうけども。

少しばかり気力体力回復して、ふたたび中華街の中へ。豚まん買ったりチャーシューまん食べたりしてあちこち歩き回った後、なるべく空いてそうな店を見つけてちゃんとした昼食兼早めの夕食をとることにしました。頼んだのは海鮮チャーハンと点心セット、どちらもびっくりするほど美味。チャーハンはごはんが真っ白で卵も淡い黄色のままで焦げひとつなく、つやつやと輝いてました。点心は半透明の皮に包まれたえび餃子がすばらしく上品な後味。味が濃いのに渋くないジャスミンティーも、すごく甘いのにさっぱりとした杏仁豆腐もするすると喉を滑り下りていくような感触ですよ。すばらしいです。ありがとう中華街。

というわけで食後あっと言う間に眠くなった我々は、あえて各駅停車東京行きの京浜東北線に乗り込みぐっすり眠ってバス乗り場へ向かったのでした。乗り越して大宮まで行ってしまっても仕方ないと思うくらいに深く眠ったような気がします。バスの中でももちろん熟睡。こんな調子で夏旅行第一弾は幕を閉じましたとさ。お疲れ自分、ありがとう皆様。それではおやすみなさい。