almost everyday.

its a matter of taste, yeah

優しい顔して寄ってこないでくれ

このところめっきり春めいてきたせいで、しあわせな人に遭遇する機会がぐんと増えました(※ここでいう『しあわせな人』とは、いわゆる『頭の中がお花畑』な人のことです)。現在のように多少なりとも窓口業務らしき仕事を割り当てられるまでは比較的そういうことに無頓着でいられたのですが、実際にそういう人の相手をしなければならない状況に置かれているここ何年かは嫌でも敏感になってきてしまいました。現時点ではまだ花粉症を患っていない自分の場合、不本意ながらもこうした出来事で春の訪れを感じているありさまだったりします。うれしくない。

今日の相手はずいぶんアッパーな方で、1時間おきに合計4度電話をかけてきたうえ窓口にもやってくるという念の入れようでした。話の内容はどれも「火星人が攻めてくるので助けてほしい」とか「ドリカムの詞が気に入らないので直してほしい」といった脈絡のないものばかりで、こちらも一応ひまじゃないし「致しかねます!」ときっぱり答えて追い返したいのはやまやまですがなかなかそういうわけにも行かず、というよりまず先に、話の内容があまりにも突飛すぎて怒るポイントがうまく掴めないと言ったほうが正確であるような気がします。なにしろ目つきからして違うのです。下手に機嫌を損ねたら爆弾くらいは仕掛けられかねない、と思うとどうしても及び腰になってしまいます。「ああ、わたしは普段てんぱったときによく『狂ったように』とかいう言い回しを使うけれども、それは明らかに間違いだなあ。本家にはかなわないなあ」なんてことを考えてしまうわけです。早い話がどうしていいのかわからないのです。

誤解されると心苦しいのでいちおう触れておきますが、わたしはそういう人たちを見下しているのではありません。心の病にかかる人というのは概して生真面目で自分に厳しく妥協を許さないタイプらしいし、そうなるからにはそれだけの理由があったのでしょう。それはそれで仕方のないことです。わたしが感じたのはただ「今ちょっと忙しいんだよなー。正直あなたの相手してる暇ないんだよなー。早く帰ってくれないかなー」という業務上の都合からくる苛立ちと焦りだけで、それとこれとはまったく別のことだと思っております。念のため。

で、話は変わりますが。わたしがどうしても我慢ならないのは「心を病んだつもり」の人です。適切な治療も投薬も受けずただただ自己判断だけでアタシ鬱なのリストカットなのー等と泣きごとを言われると、どうにもこうにも腹が立って裏拳で横っ面張り飛ばしたい衝動にかられます。きさま、それはいくらなんでも本当に病んで苦しんでるひとをバカにしすぎだぞ、と。でもって、そういうのに限って自分に甘くて、義務はまったく果たさないくせに与えられた権利だけは残らず行使しようとするんです。ああ、やだやだ。厚かましいにも程があるという話です。そんなおバカさんには半径5メートル以上近づかないで過ごしたいというのが本当のところではありますが、業務上どうしても話をしなければならない機会は折に触れやってくるわけで、そういうときは朝から心底いやな気持ちで這うようにして出勤するはめになるのでした。寄るな触るな、腐った根性がうつる。そんなこんなで、総務の仕事はそろそろ卒業したいなあという気持ちが徐々に高まりつつあります。充分耐えたよ。修業したよ自分。というお話でした。おやすみなさい。