咳、やっと止まったー。イエス!完治!長かった!
というわけでうれしくてじっとしていられなくて、9時すぎにはもう部屋を出て美術館へ。ひとつの企画展を二度見に行く、というのは自分の中では初めてのことです。余白が多く情報量が控えめな、ゆったりとした空間の使いかたが居心地いいのかもしれません。開館してすぐ入場したのでほぼ貸し切り、こないだよりもさらにじっくり時間をかけて楽しむことができました。以下、特にぐっときた作品メモ。
- ジョアン・ミロ「左へ向かう」1968
- ポール・ジェンキンス「現象 野がちょうの叫び」1964
- モーリス・ルイス「ガンマ・ベータ」1960
- ヴィクトル・ヴァザルリ「C.T.A.-103-A」1965
- ブリジット・ライリー「ラー」1981
- ヘスス・ラファエル・ソト「白と黄と青と黒」1980
ジョアン・ミロは画面を力強く横切る矢印が印象的。ポール・ジェンキンスは透明感あふれる青がとても綺麗。ヴィクトル・ヴァザルリは規則的で整然とした画面の中の騙し絵ぽい要素にニヤリ。ソトは何度も絵の前を行ったり来たりして見入ってしまう感じ。飽きずに凝視してしまうというか。モーリス・ルイスとブリジット・ライリーは前回も書いたので割愛。
すっかり満足して展示室を出て、せっかくだから常設展も見ていこうと思ったらこちらは前回来たときとラインナップが入れ替わってました。おお、ナイスタイミング。というわけでこちらもしっかり鑑賞。
- イヴ・クライン「人体測定 ANT66」1960
- ルーチョ・フォンタナ「空間概念・期待」1959-60
- 柄澤齊「肖像IV アルチュール・ランボー」1982
- 柄澤齊「肖像IX フランツ・カフカ」1983
- 堀越政寿「5人」1976
- M.C.エッシャー「婚姻の絆」1956
イヴ・クラインとルーチョ・フォンタナはここで何度も見たおなじみの作品。いずれも深い青が印象的。前者が動、後者が静、という対比を見せるためにふたつ並べて展示してあるのかな、と思いました。柄澤齊の肖像シリーズは全部で4点ありましたが、特にこのふたつがインパクト大でした。波打ち際と重なるランボー、左目に別の人物を配したカフカ、どちらも精緻なタッチゆえ不穏な空気が漂っているにもかかわらず、ほんの少しのユーモア?皮肉?を感じます。どこかで見た名前と作風だな、と思ったらストロベリー・フィールズの版画のあのひとでした。こんなところでお目にかかれるとは。堀越政寿は一見ふつうの家族写真、をぐしゃぐしゃに丸めたあとにまた広げたものをきっちり写実的に描いたような作品。よそいきの表情の下からかなしみが透けてきそう。夢に見そう。エッシャーはエッシャー。どうやったらこんなモチーフが思い浮かぶんだろう、っていつも思います。
気がついたら2時間あまりも美術館にいました。さてそろそろ帰るべか、と思ったところに相方より電話。2本めのバスに乗り遅れたので着くのが夕方になる、ということでさらに5時間あまり暇ができました。せっかくなのでそのまま歩いてどんどん歩いてあちこちいろんなお店を見てきました。戦利品については下で書きます。また何かあれば後ほど。
17時、相方を迎えに行って帰ったらすぐに入浴。のち、録りためたビデオを見ながらごはん。本日のおゆうはんは和風ハンバーグ、きゃべつのおひたし、かぼちゃと豆腐のお味噌汁です。なんか秋っぽい献立。チェンジメーカーは、ノンスタ抜きにしてもちょっといい番組でした。暗闇レストラン、ふつうに行ってみたいもの。今夜のエンタはビデオまでスタンバイしてたのに今日も出ませんでした、LLR。CMで何度も執拗に流れてたから今日こそ出ると思ってたのに…!かなしい。おやすみなさい。