almost everyday.

its a matter of taste, yeah

See more glass

写真:早いもので、間もなく入籍からまる5年。というわけで、この週末にささやかなお祝い(という名目の家飲み)をすべく準備したもの。クリームチーズの匂いが好きです。
出勤してチャンネルをNHKに合わせて、最初に目に飛び込んできたニュース。それはサリンジャーの逝去でした。なんということでしょう。わたしの場合、この感覚はどうやら「悲しい」とも「寂しい」とも違うみたいです。少なくとも現時点では。彼の新作がもう二度と読めない、そのことが「悲しい」わけではありません。何しろ、リアルタイムで新作を読めたことなどないのですからこれはもう仕方がない。あるいはただ単純に、彼がもうこの世にいないことが「寂しい」のでもないようです。そういう親愛の念を抱くには少しばかり時間や世代の壁が厚すぎた、ということでしょうか。今はまだよくわからない。
ただ、彼が半世紀もの長きに渡り秘めて隠して守りぬいた謎や秘密が、本人の言葉によって明かされる機会を永遠に失った。ということがどうにもやるせないのです。その反面、謎は謎のままそっとしておくのがいいかもしれない、興味本位のバカども(自分を含む)がああだこうだ騒ぐのだって供養のうちに入るかもしれんし、それに謎解きのヒントになりそうな痕跡を残すだなどというチャーミングなへまはきっとしてくれてそうにないし…。みたいな感じで思考がぐるぐるループし続けております。とりあえずこの週末はグラース・サーガを読み返そうかと。永い眠りをどうぞ、ごゆるりと。おやすみなさい。わたしは今から仙台へ向かいます。よい週末を。