almost everyday.

its a matter of taste, yeah

My Foolish Pride

写真:あこがれの旭ポンズを手に入れました@福島駅西口ピボット。まさか東北でお目にかかれるなんて。というか、現物を手にしたのはこれが初めてです。もう少し涼しくなるのを待って、はじめのひと口は湯豆腐でいただきましょう。ああ、たのしみ。
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それがないのに気付いたのは昨夜のこと。
買ったばかりのCDはひとまず音が耳にしみこむまで聴いて、それからおもむろに歌詞カードを開く。というのがいつしか習慣となり、今回もやはりその流れで「さてそろそろ」と紙ジャケ仕様のケースから訳詞を取り出しひととおり目を通して、そこで初めて気がつきました。「訳詞はあるけど英詞はどこ?」
そうは言っても海外アーティストの場合、オリジナル盤に歌詞カードがついてないことなんてザラ。というよりむしろ、ついてないほうが当たり前かもしれない。というわけで「そういうものか」とさして気にも留めず昨夜は眠りについたのでした。身も蓋もないことを言えば「仮に英詞を読んだところで、わたしにはその半分も理解できないだろう」と思ったのもまた事実です。結局のところは耳に届いた音と声が全てなのですね、少なくとも自分の場合は。
そんなこんなで、明けて本日のお昼休み。携帯電話にふと目をやると、見知らぬ番号からの着信と留守番メモが残っていました。はて、これはどこから?と思い再生してみると、それはかくのごとき内容でした。
インペリアルレコードと申します。シャーラタンズの件でご連絡させていただきました。また改めて連絡させていただきます」
…いんぺりあるれこーど?しゃーらたんず?聞き間違いかと思い二度ほど再生し直しましたが、少なくとも幻聴ではないようでした。インペリアルレコードって、今回のシャーラタンズのアルバムの販売元じゃないか。なんで?何があった?ていうか何でこの番号知ってるの?おととい送ったアンケート葉書?わたし、何かまずいことでも書いたっけ?
…等と思考は千々に乱れ、仕事なんか手につかねえやと思いましたが幸か不幸か午後はひたすらフルスロットルにいそがしく、余計な煩悶をしている暇もありませんでした。それで終業後、ようやくひと息つけたところで本当に再度の着信が。いったい何事かと思い用件に耳を傾けると、それは概ね次のような事情なのでした。
「先日タワーレコード仙台店でシャーラタンズの"Who We Touch"限定盤をお買い上げいただいた○○○○様でいらっしゃいますか?実はですね、そのケースに歌詞カードが封入されていないことがわかりまして。ついては、歌詞カードをご自宅あてお送りさせていただきたいと思いましてお電話を差し上げた次第でございます。恐れ入りますがお送り先のご住所を教えていただけませんでしょうか?」
驚きました。商品に不備があったからと言って、まさかその販売元から直に電話がかかってくるとは。驚きのあまり「購入者全員に連絡してるんですか?」と尋ねてみたら「ご予約いただいた方は連絡先がわかるので…」とのこと。いくら不況でCDが売れないからと言え、その数がまさか数十人ということはないはずなのであって、つまりこの対応には相当の手間と時間を要しているに違いないのです。それってなかなか実行に移せることじゃない、とまずは思いました。
あれはもう何年前だったか、とある邦楽アーティストのCDスリーブに誤植が見つかったことがありました。その時の対応はたしか、アーティストの公式サイトに謝罪文掲載→ご連絡いただければ修正済みのスリーブと順次交換いたします…というものだったはず。自分の場合は「めんどくさいから」「このまま取っときゃレアになるかも」といった理由で結局そのまま放置してしまったのだけれど、当時はそれがまあまあ妥当な対応だろうと思っていたので、今回のこの電話には余計に驚かされたのでした。なんて誠実なんだろう。ひょっとしたら本国との契約問題やなんかも絡んできてるのかもしれないけれど、だからと言ってなかなかこうは行かないんじゃないか。インペリアルレコード、信頼できる企業だな。と思わされる出来事でした。それと同時に、自分もこうありたいものだと思った。信頼に足る仕事をしたいな、いや、しないとな。おやすみなさい。