- 朝、チネでMILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間。わたしにとってはブギーナイツのオーディオマニアやオーシャンズ11の爆発屋といった「コミカルな役どころの名バイプレイヤー」として記憶に残るドン・チードルが監督・主演・脚本・製作の4役をこなし、ユアン・マクレガーが共演という触れ込み。たいへん楽しみにしてました。フィリップ、きみを愛してる!や人生はビギナーズ同様、あちこち振り回されて困惑したりおろおろしたりして眉間にしわを寄せるユアンをたっぷり堪能、ごちそうさまです。しかし本当に似合いますよね、こういう役どころ。
- 終盤のライブパフォーマンスは、バードマンで最高にクールな劇伴を担当したアントニオ・サンチェスとエスペランサ・スポルディングのリズム隊に生ける伝説ハービー・ハンコック&ウェイン・ショーターを迎えるという豪華ぶり。80年代当時の再現ではない現在の演奏にマイルスを降臨させたステージは「繰り返しは退屈だ-昔のオレはどこにもいない。」というスピリットそのものなのかな、と思いました。
- 上映前にJACOとラ・ラ・ランドの予告編が見られたのも嬉しかったな、音楽ものの伝記映画がここんとこやたら多いのってこれを喜ぶ世代が金を落としまくるからなんだろうな、それってわたしなんかにとってはちょうウェルカムだけど映画界も音楽界もそれでいいのか後ろ向きすぎねえか、それにしてもフリー歳とったなあブーツィーは今日もメガネが星だなあとかそんなことを考えてました。ふいー。