almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Call Me By Your Name

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)

  • 映画をみてからしばらく経って、それでもやっぱり余韻が消えてなくならなくて原作本を購入。冒頭5行を目で追った時点で、既に映画の記憶が怒涛のごとく蘇ってきてもう胸がいっぱいです。ああ、息をするのも忘れてしまいそう。
  • というのもですね。映画の中ではあんなに美しく整った見てくれで、クールを装いつつ必死に心を抑えこもうとしているように見えたあのエリオがですよ。皮膚の一枚下にこれほどの激情を隠し持っていたのか、とたじろぐくらい身も世もなく恋に溺れているわけですよ。それがもう、ただただひたすら健気でいじらしいだけでなく、獰猛な雄の匂いを立ちのぼらせているのがひどく生々しいんですね。あまりに濃密、酔いが回りそう。あるいは変な微熱が出そう。
  • 緻密な情景・心理描写が情熱的かつ丁寧に綴られる中、ところどころ唐突に直截的な官能表現が出てきて面食らうんですけども、出版元が海外ロマンス文庫の翻訳レーベルと知って合点がいきました。ここらへん、正直なところ映画の雰囲気を少なからず削いでる感が否めないけど、翻訳者さんの手癖もしくはこの界隈のお家芸なのだと思うことにしました。
  • 結末は既にわかっているので、映画との違いや奥行きをかみしめながらちょっとずつ読み進めようと思います。通勤時間が長くなってよかったな、って初めて思えたような気がする。嬉しいです。
  • 先発は岸、雨天中止が危ぶまれるなか決行された平日デーゲーム。打たれて追いつきまた打たれ、勝負の行方がなかなか見えない試合は9回、岡島のサヨナラタイムリーという劇的な幕切れを迎えました。8回裏にあのモイネロを打ち崩してマウンドから引きずり下ろしたっつうのがまたいいですね、昨日の借りを返しましたね。明日につながるいい勝ち方ですよね。ね!おやすみなさい。