almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Catch 22

  • 月曜の朝9時、普段この時間帯に家にいることが滅多にないので時計がわりのテレビを見るとはなしに眺めるも、次第にもろもろ不安になってきたんでした。「犬が蹴られて一時保護」というニュースにあれほど延々尺を割くのはどうかしてるとしか思えないし、芸能人夫妻の子の中学受験密着に至ってはもはや暗澹としてしまった。もしもわたしがいま12歳だったとして、難関中学を受験するとして、滑り止めまで含めた合否を逐一全国ネットで放送されようものなら確実に心を病む自信があります。荒れるしグレる、そう思う。そもそもの話として、そこまで頑張ってやっと合格できるかどうかの学校、仮に入れたとしても後々めちゃくちゃ苦労するだろうから今のうちにレベルを見直した方が良いのでは…?いろんな意味でしんどくて、最後まで見届ける気になれなかったよ。

  • 朝ごはんはさいちで買ったできたておはぎをその場でモリっと。近隣旅館のチェックアウトに先んじて、混み合う前に各種ばっちりゲットできました。この、ほんのり温かい納豆がそれはそれは美味いんですよ…!刻み大葉の香りが良いアクセントになっているのです。ああ、毎朝ごはんにこれを食べたい。
  • アグリエの森で野菜を買い込み、近くの立ち寄り湯でひとっ風呂浴びた後は秋保ワイナリーへ。一度は来てみたかったのです。

  • まずはフリッツァンテをいただいた後、現時点ではここでしか飲めないという限定3種を飲みくらべ。左から秋保メルロ2017、秋保ピノグリ2017、秋保ケヴェルツ2017。いずれも秋保産ぶどう使用、まだ数が少ないのでグラスのみでの提供なのですって。特に美味しかったのは中央のピノグリ、香りがまるでバナナのよう。いずれボトルで販売されるようになったらぜひ買い求めたいです。仙台牛ミートソースのピザも美味でした。
  • 夕方はアーユルヴェーダへ。腕に不自然なつっかえ感があり、施術者さんに尋ねてみるも「こんな風になるのはめずらしいですね…筋肉痛とも違うし、不自然な体勢を長時間続けてるとかでしょうか」ってそれ、完全に通勤のせいですね。結論。長距離通勤は健康を破壊します。いつまで続くのかしら、これ。おやすみなさい。

本日のおゆうはん

  • きゃべつともやしの餃子
  • あさつきの塩昆布和え
  • セロリと玉ねぎと生姜のマリネ(成城石井)
  • ヌーシャテルチーズのテリーヌ
  • 食後にいちごとグリーンルイボスティー

マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!

  • 朝いち、チネで「マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!」。ザ・フーのタイトル曲にのせてアストンマーティンDB4のハンドルを握り、ロンドンの街並みを走り抜ける銀髪のマイケル・ケイン。この画だけでもうすっかり満足してしまいました。
  • 思い起こせば去年の正月、マイ・ジェネレーション×カーチェイス&アクションという死ぬほどカッコいい予告編をガンガン垂れ流していたキングスマン:ゴールデン・サークルが、いざ蓋を開けてみたらフーのフの字も出てこない詐欺をやらかし呆気にとられ「金返せ〜!」と3割くらいはわりと本気で怒りに震えたものです。ここにはカーチェイスもアクションもない、でもそれがいい。フーがフーとしてカッコよく流れるのならそれだけでいい。あの日の無念がやっと成仏してくれました。ありがたや…。
  • 映画は3部構成で、大英帝国の歴史を紐解く序盤からマリー・クワント&ヴィダル・サスーンによるファッション変革と若者文化の隆盛を経てドラッグの氾濫へと至る流れ。60年代当時の映像とともに振り返る談話は大半が歳を重ねた現在のスターたちによるもので、マリアンヌ・フェイスフルの可憐な笑顔と現在の嗄れ声との落差には驚きを超えた凄味のようなものを感じました。全裸に黒のレザースーツでバイクにまたがる「あの胸にもういちど」のワンシーンが使用されていたのも心憎いです。ここに限らず、とにかく全編膨大な量の古い映像が使用されていました。カットや繋ぎの至るところにこだわりや遊び心が感じられて、これはその道を極めし者の仕事に違いないと確信するなど。
  • 特に目をみはったのは写真家デイヴィッド・ベイリーのいかにも人好きのする笑顔で、生まれながらのハンサムというよりは明らかに愛嬌のある顔立ちなのが興味深かったです。「あのころ写真家になるには、偉そうに振る舞ってペンタックスを買えばそれで一丁あがりだった」「あいつは毎日違う女と寝てたんじゃないかな?誰もが奴に抱かれたがってるように見えたよ」という談話がいちいちしっくり来てしまう、それがちっとも忌々しくない、むしろ深く頷きたくなる、そういう感じ。見ていて何だかわくわくしました。エンドロールのサンシャイン・スーパーマンも余韻があって良かったです。

  • 帰宅後、本日最初の食事は昨日のうちに買い求めておいたジラフさんのコッペパン。安定の美味しさ。おやつは樋口直哉さんレシピのチョコレートムースです。水と高カカオのチョコレート、たったこれだけでこれほどまでに濃厚なムースが作れるとは目から鱗。たいへん美味しかったです。バレンタイン、今後は毎年これでいいんじゃ…?という気さえしてしまうな。夜はこれから、心穏やかな日曜を。