almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Solid Gold Easy Action

  • 一夜明けてもまだ鋼のダメージがボディブローのごとく心身を蝕み続ける土曜日の朝。さんざっぱら愚痴を聞かされた後にようやく0巻を読んだ夫は、憐れみのまなざしとともに棚から単行本を5冊ばかし持ってきて「とりあえず口直ししときなよ」と慰めてくれました。そうよね…ロゼの身の上話とユースウェルの一件を丸ごと削るのは尺の都合上やむなしとしても、スカーが登場すらしないってのはありえないよね…?イシュヴァールどうすんのマジで。ねえ。ねえ!
  • だめだもう、本当にだめだ。片腹痛いというか頭痛が痛いというか、後からふつふつ怒りがわいてくる感じのだめっぷりだこれは。これだけ呪詛を連ねた後では到底信じられないでしょうが、主演の山田さんには何の恨みもありません。他の映画のスチール写真や本業のアイドル活動でお見かけするたび「このひと京本政樹みたいだな、元々きれいなお顔だろうに何でこんなにいつもお化粧濃ゆいのかしら」という違和感が拭えずにいたのだけれど、今回に限って言えばそのバタ臭さがうまい具合に金髪にハマったとさえ思ってます。そう、演者さんに罪はないんだ。全ては脚本と演出と編集とディレクションなんだよ…ってほぼそれ以外の全部じゃねえか。うわあああん!

  • 気を取り直して朝のコーヒー。最初はブラック、おかわりは生姜シロップとクリームでジンジャーブレッドラテ。自作するときはシナモンではなくナツメグを使います。こっちのほうがより好きな香り。
  • 買い出しは近所のスーパーと朝市へ、その他クリーニングや郵便など溜まった雑務をあれこれ消化。外は寒いですが日が差すとまだ過ごしやすいです。葉もの野菜が高くて白眼。小ぶりなレタスがひと玉400円ってどうかしてない?
  • 帰宅後、急激な寒気と眠気にやられ着替えもそこそこにふとんへ直行。いよいよ湯たんぽが手放せない季節になってまいりました。ここで風邪をひく事態だけは何としても避けねばならぬ。おやすみなさい。

鋼の錬金術師

  • 遡ること8年前、甥が読んでた単行本を軽い気持ちでめくってみたのが運の尽き。表情豊かで躍動感あふれる絵柄、箸休め的に挿入されるギャグのちょうどよさ、ダークファンタジーと称される壮大かつ緻密なストーリー。どれをとっても間違いなく名作。あっという間にどハマりし、つられて夫も陥落し、全巻揃えてアニメも欠かさず視聴して、滂沱の涙でもって完結を見届けた思い出深い作品を「ピンポン」の曽利文彦が映画化するというのです。
  • 映画版ピンポンと言えば、15年前時点で既に人類最速ラリーの映像化を果たし、電気やスパカやブンブンを効果的に配することで脳がトロける快楽成分をも生み出すという離れ技をやってのけたゼロ年代の金字塔的作品。あの監督ならきっと、エド錬金術もアルの甲冑も大佐の焔も完璧に再現してくれるはず!…と思ったんです。何それ最高じゃないですか、と。
  • しかし、製作発表から公開に至るまで不安の声はどんどん大きくなる一方。配役やらロケ地やら衣装やら、見てもいないのにやいやい言うのはおかしくね?どうなのよ?というわけで、公開初日に一家を代表して人柱になってきた次第であります。以下、感想。
  • CG、頑張った。キャストも頑張ったほうだと思う。ただ、原作27巻の序盤をあちこち端折って圧縮しまくった脚本は耐え難かった。命に関わる結末までの経緯や葛藤をどんどこ削るし、説明的な台詞がやたら多い割に心理描写が足りてないもんだから、クライマックスが薄くてペラくてどうしようもなかったです。原作未読でこの日を迎えたのであれば、うまい具合にコンパクトにまとまってると思えないこともないのかもしれません。が、原作ファンの自分からすると「ちーがーうーだーろー!」の連続でした。そもそもの話として、登場人物これしか出てきてないっつうのに、あいつもこいつもあっさり退場しちゃって大丈夫?あのエンドロールの最後を見る限り、これ、続編撮る気満々ですよね?どうするつもりだ。いや本当に。
  • ウィンリィ機械鎧技師として活躍する姿を描いていないせいでただの幼なじみにしか見えないこと、にもかかわらずあちこちしゃしゃり出てくるせいで危険な目に遭い足手まといになり展開上ひどく邪魔な存在に堕していること。タッカーにあの台詞さえ言わせておけば満足なんだろ?と言わんばかりの早すぎる展開、あれだけ執拗にタコ殴りにされたにもかかわらず何故か特別出演扱いの大泉洋。グラトニーよりよほど出演時間長かった気がするんですけどどうして…?蓮佛美沙子の凛々しさは良かったけれど軍人としてはあまりに線が細すぎた、そして無理やり金髪にする必要性が感じられなかった。マスタング大佐はサラサラの直毛であってほしかった。子役の演技とビジュアルがアレなのは如何ともしがたいとして、人体錬成の材料の字幕がガッツリ日本語なのは興醒めとしか言いようがなかった。地図とか本とか駅名とか墓石とか、全部アルファベットで統一してるんだからそこは合わせておけよって話。
  • 唯一原作を超えたと言える真理のビジュアル、ヒューズの善良さ、ラストの妖艶さに救われました。おやすみなさい。

Kick Out the Jams

  • 前夜に洗って部屋干しした靴下が朝、まだ乾いていない季節が遂に到来してしまいました。悲しい。日が昇るのがやたらと遅く、白石が連日深い霧に覆われる冬。寒いのは苦手です。つらい。つらいよ。
  • 帰り道、通勤路上で名前入りの定期券を拾い駅へと逆戻り。交番にて「これ、落とし主のお名前記載されてるんで、地下鉄窓口に直接届けたほうがいいですかね?」とお尋ねしたらば拾得時刻と場所だけさっくり確認されました。以下、その後のやりとり。
  • 「3か月後に持ち主が現れなかったら」「(やや食い気味に)要りません」「落とし主の元へこれが無事戻ったという連絡は」「(同様に)必要ないです」「承知しました。でしたらこちらはこのままウチでお預かりしますので」とのことで、自分史上最速ものの3分程度でさくっと解放されました。こんなの初めて…!何も書かされず調書も取られず、こんなにあっさり帰してもらえることってあるんですね。いつもこうならいいのにな。数年前にラップトップ入りの鞄を届けた時なんて鞄の中身洗いざらい目視確認させられたのにな。ありがたや。おやすみなさい。

僕が逃げ出したらキミのミギウデ貸して

  • 産休中の同僚が子連れで来訪、まだ産後1か月にも満たないんじゃないかってくらい。うおお、さすがは経産婦。余裕が違うぜ…!首もまだ据わっていない新生児はほにゃほにゃに柔らかく、温かいというよりは熱いくらいで、抱っこするのもおっかなびっくりしちゃって念入りに消毒剤を指の隙間まで擦り込んだ次第であります。
  • 引き継いだ仕事の進捗確認なんかもあって1時間くらいは入れ替わり立ち替わり奪い合うように抱っこしてたんですけど、ママが余裕なら子もまた余裕。ぐずるどころか一度も目を覚ますことなくスヤスヤ熟睡、びっくりするほどおりこうさんでした。いやあ、あれは尊いわ。天使だわ…。束の間の癒しをありがとう。生命力のかたまりでした。おやすみなさい。