相方が一皮むけて帰ってきました。というか、その半分くらいはわたしがちまちま剥きました。耳の裏側まで脱皮するひとを見たのは初めてです。ひとの背中にへばりついてそろそろと薄皮をひっぱる（大きく剥けるとなんかうれしい）なんてのは２０年ぶりくらいで、そのせいか今日は小さい頃の記憶が度々よみがえってきました。やかんごと水に浸して冷やす麦茶とか、砂利道の脇に茂る夏草の匂いとか湿度とか、蝉の抜け殻をてのひらに載せたときの感触なんかがフラッシュバックみたいに。わたしの記憶にはいつも、匂いと感触がまとわりついているような気がします。
