almost everyday.

its a matter of taste, yeah

水の中の白昼夢

明け方、右の足首から先がすこんと切り落としたように消えてなくなっている夢を見ました。すごく変な感じがしたのですが、夢の中のわたしは至って冷静で、つるんと丸みを帯びた足首の切断面をさすりながら漫然と昔のことを思い出していました。わたしがまだ幼稚園にも上がらないころ、毎月うちにやってくる清掃業者のお兄さんの片腕がないことにあるとき偶然気付いて思わずそれをじっと凝視してしまったことや、それが真夏のとても暑い日だったことや、クーラーの効いた部屋から出てきたばかりでよけいにもやもやと暑い空気が喉元にからみついていたことなんかをまるで昨日のことのように思い出しては「あんなことをしたから今頃バチがあたったんだ」とひとりごち、どうすればいかに上手くなくなった右足をカムフラージュできるかとあれこれ試行錯誤するのでした。夢の中であれこれ考えすぎたせいか、目覚めてしばらくたってから自分の右足がまだきちんとついていることに気付いたときは「あれ、なくなったはずなのに」と軽く混乱してしまったくらいです。・・・・・・こんなに朝からくたびれる夢はもういや。ああ、もっかいふとんに逆戻りしたいよう。ひーん。

ひさしぶりに暑い日だったので、満を持して市民プールへ出かけることにしました。・・・・・・が、どうやら少々読みが甘かったみたいです。夕方で人が少ないのはたいへん結構なのですが、だからと言って客がたった2人(自分含む)というのはさすがにあんまりだと思います。おまけにわたしが入っていったらその先客はわずか10分くらいでさくっと退場してしまい、後に残されたのはわたしと3人の監視員のみという完全貸切状態。客より監視員が多くてどうするよ、という話です。そこへ持ってきて、わたしは25メートル以上の距離をまともに泳ぐことができません。どうにかクロールを、というか息継ぎをマスターしようとやってきたのに、この静けさでは練習すらままなりませんってば。というか、完全自己流の無様な泳ぎで突っ切るにはあまりに過酷すぎる状況です。そんな勇気はどこにもないっす!というわけで25メートルを平泳ぎのみで10回ばかし往復した後、逃げるようにそそくさとシャワーを浴びに走ったのでした。ああ、まともに泳げるようになりたい。綺麗になんて泳げなくてかまわないから、とにかくふつうにゆるゆるリラックスして泳ぎたい!おのれがとても情けなく思えてしまって致し方なく、スポーツクラブへの入会を真剣に検討しはじめている有様です。本当に入っちゃおうかなぁ、ルネサンスクラブ・・・。迷ってます。どうしよう。おやすみなさい。