almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2007年音おさめ

06年に引き続き、ことしのCDの購入記録をば。手元のメモによれば、07年は36枚の新譜と30枚のタフディスク(中古盤)を購入したようです。というわけで、例年どおり印象に残ったものをいくつかの項目にわけてまとめておくことにします。

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<よく聴いたアルバム>

■Myth takes / !!!
Myth Takes (WARPCD154)
何はともあれ、まずは2曲めの"All My Heroes Are Weirdos"がすばらしくきもちよすぎてイントロ一発ロックオンでした。試聴機の前で目を閉じてうっすら笑みを浮かべたまま「踊りたい。それもぐいぐい腰をつかって踊りたい!」という欲求を抑えるのに困った、などという経験はこれが初めてです。全編通してたっぷり踊れる、かっこよくもきもちいい音ばかりなのでだんだん脳みそとろけてきそうな錯覚にやられてしまうのが困りもの。かも。

Gellers / Gellers
[rakuten:ebest-dvd:11023950:image:small]
カラフルでドリーミィで壊れてるのにどこか妙なまとまりのある、明け方の夢の中で小さく流れてる音楽みたい。とにかく、とにかく恰好いいです。5月にライブをみたらますますトリコになりました。また見たいな。このアルバムでは、ぐいぐいそちらへ連れて行かれる引力に満ちた冒頭の3曲が特に好き、です。

■アフターパーティーアットダンスフロア / トミーザグレイト
AFTER PARTY AT DANCE FLOOR
(以下、リリース直後にmixiで書いたものを転載。)
ウォームアップ的なイントロに導かれ、2曲めから早くも7分超のダンスチューンへ突入。先のデモ盤にはなかった軽く甘やかなストリングスに聴き入りつつ「いやそりゃちょっとクライマックス早すぎませんか」と思ったら、今度はヒップホップが始まったので意表をつかれました。好きです、人力ヒップホップ。間をおかずなだれこんだ4曲めもヒップホップ、しかしこちらはハイライトがメロウ。そしてメンバー紹介。ライブではこれが定番になってるのかなあ。いいなあ見たいなあ。続く5曲めは、冒頭のきらきら音に早くも胸キュンノックアウトなインスト。これは「ダンスフロアー」な感じですね。クライマックスはここでしたか。次あたりからだんだん「アフターパーティ」になってくのかしら。やっぱりそうかな(と6〜7曲めを聴きながら)。この2曲はデモ盤で何度も何度も聴きました。やっぱいいな。としみじみしてたら8曲めのイントロは暴れん坊。このままじゃ終わらせませんよってことか。はっぴいえんどか。ならばラストはアンコール?たのしいようなさびしいような、祭りの後のような。すぅっと空気に溶けて消えるトランペットが綺麗。

まずはやっぱり、個々の音や声が抗い難くとても好きです。このアルバムにはいろんな音が入ってますが、それでもやっぱり生っぽいところに特にぐっと来ました。

■Twilight of the innocents / Ash
Twilight of the Innocents
(以下、リリース直後にmixiで書いたものを転載。)
今回のアルバムタイトルを知ったときに思ったこと。
「30すぎて(アッシュは、少なくともティムとマークは77年生まれのはず)ぬけぬけと『イノセンツ』だなんて抜かすやつは信じねえぞ」

シャーロットさんが脱退すると知ったときに思ったこと。
「つらいことがあったからってめそめそした盤出したりしたら容赦しねえぞ」

いずれも、わたしが、間違ってました。参りました。イノセンツはイノセンツでも、これはいろんなつらいことをくぐりぬけて来た(であろう)既に若くはない大人の、開き直りでも諦念でもない、経験値に裏付けられた悟りというのに極めて近いフィルターを濾して得られたイノセンツだと思います。うじうじもめそめそもしてないよ。まっすぐすっくと立ってるよ。これを信じずに何を信じろというのよ。そしてさっきから、なんだか涙がとまらないのよ。どうしてくれますか。

FLASH / アナ
FLASH
(以下、リリース直後にmixiで書いたものを転載。)
7月あたまに新宿タワーで試聴したその時はなんとなく買わずに帰ってきたものの、1曲めの甘やかなメロディがどうしても忘れられずマイスペを聴きまくり、どうしても続きが聴きたくて仕方なくて悶えるようにして注文。ひたすら待った今日までの日々が長かったったらもう。そいでもって、あらためて聴いてみたらば、マイスペでは1'35"までしか聴けなかったその後がすごいことになってたのでした。まるで羽根がはえたみたいにかろやかにどこまでも上昇し続けるきもちよさと、その陰にしのばせたせつなさとのせめぎあいがもう。たまりません。最後まで聴いてもやっぱり悶えてます。07年度心の名盤5傑にまちがいなく入るな、これ。すばらしい。

・・・・・・というわけで、予想どおりの5傑入りです。夏が終わって枯葉が舞い散りイルミネーション輝く季節になっても今なお、やっぱりきらきらせつなくも気持ちいい!

<よく聴いた曲>

■Great Dictator(Of The Free World) / Kula Shaker
フリーダム・ラヴィン・ピーポーEP
マサラ風味が抜けてやたら風通しのよくなったクーラシェイカー、復活シングル(8888枚限定)。正直、この曲のインパクトが大きすぎてアルバムにはあんまりのめりこめなかったりもしましたが、それでもいいと思えるくらいにポップでキャッチーでなおかつ恰好いい曲です。わたしはすごく好き。

■ドーナツに死す-Alternate Plan- / 髭(HiGE)
ボニー&クライド
たまたま買いものに出かけた先のお店の有線でこれが流れてて、あまりの恰好よさに一発でやられてしまい「♪新しいママはもう来ないよ」という歌詞だけを覚えてそれを頼りにダッシュで帰宅し検索かけて調べてようやく手に入れた、というある意味運命ぽい気がしないでもない曲。正直、A面曲の「ボニー&クライド」そっちのけでこればかり聴いてました。

■Vacillate(DEMO) / UMIBACHI
これはまだ音源化されてません。myspaseでしか聴けません。でも、とにかくひたすら聴きまくりました。UMIBACHIの恰好よさと気持ちよさがものすごくいい形になってる曲だと思います、わたしは。08年にはリリースされるといいな。→http://www.myspace.com/umibachi

■消えろ / 小谷美紗子
Out
アラバキで初めて聴いたとき、サビの「♪消えろ 消えろ 痛いの消えろ」ていう詞にいきなり胸ぐら掴まれるような衝撃をおぼえました。走れ、走れ、止まるな逃げろ。

<ナイスタフ>

■お前の足跡 / ゲントウキ

■すきまから / フリーボ

■ガストロンジャー / エレファントカシマシ

■ハズムリズム / ヨシンバ

■sand memotion / ANATAKIKOU


<もひとつおまけに・07年ライブ参加記録>

■02/10
ドロノフネ@仙台enn
→吉岡和哉さんひとり編成での弾き語りライブ。いろんな意味で過渡期にあるのかな、という気がしました。このときは。

■03/18
ドロノフネ@仙台MACANA
→昨年10月の小島さん脱退ライブ後、最初で最後の3人編成ライブ。「この無二のトライアングルが消えてなくなる」というしんみり感はあの時これでもかというほどかみしめたので、この日はいっそ復活祭のような気持ちで楽しむことができました。宮崎さんのピアノは絶品です。ほんとうに。

■04/10
ボンジュール、磯たか子他@下北沢MONA RECORDS
→おいしいランチをいただきながらのお昼ライブ。窓から射しこむあたたかな陽射し、気持ちよくやわらかく響く音、演奏してるひとの笑顔、聴いてるひとの笑顔、どれもこれもがしあわせなひとときでした。また行けるといいな。

■04/29
アラバキロックフェスティバル'07@エコキャンプみちのく
→朝からビークルモッシュして財布を紛失(のちに無傷で手元に戻りました。奇跡だと思った)、踊り疲れてテントでへばってるときに隣のステージから聴こえてきた小谷美紗子Trioの恰好よさに思わずダッシュ、初めて目の当たりにした髭にいわゆる「ベズ的なひと、もしくは瀧的なひと」がいるのを知って無性にうれしくなってみたり、ビール片手にみちのくプロレスを観戦したり、相方が1時間並んで買ってきた佐世保バーガーに舌鼓をうったり、クロマニヨンズで涙したりブライトキッズでさらに涙したりした1日。すんごい楽しかった、です。

■05/20
OTTOH、SMOKING APE、SCRAMPY、detroit7、惑星、ズボンズ@club sonicいわき
→すごいメンツです。まさかこれがいわきで見られるとは。主催者さん、ありがとうございました。

■05/26
小谷美紗子タワーレコード新宿店
アラバキでの衝撃が忘れられずに東京へ。いいもの見ました。間近で見る小谷さんはほんとうにちっちゃくて色が白くて笑顔がキュートだったなあ。

■05/26
ゲラーズ、UMIBACHI他@渋谷O-NEST
→この2組を同じ日に見られるなんて、わたしにとってはまさに夢そのものです。きもちよすぎて頭も身体もくらくらしました。あああああ、しあわせ。ほんとうに、ものすごく、しあわせ。

■05/27
nhhmbase、トミーザグレイト他@秋葉原GOODMAN
→トミーザグレイトは1曲めからまさかの「喜びと悲しみとリズムと星に願いを」で始まっていきなり落涙寸前、そしてネハンはあのブラッディイレジェンドを成し得たのでありました。はからずも伝説に立ち会ってしまった。男前でしたよ、マモルさん。

■07/07
小谷美紗子@恵比寿リキッドルーム
タワーレコードでのインストアライブがあまりに良すぎて、ワンマンも見たくなってしまいまたしても東京へ。すばらしかったです。音が、まるで生きものみたいでした。

■07/08
ゲントウキクノシンジ@下北沢MONA RECORDS
→今年2回めのモナレコード、この日は夜の部へ。おふたりとも伸びやかな声で気持ちよさそうに歌ってらして、とても雰囲気がよかったです。

■08/04
ロックインジャパンフェス@国営ひたち海浜公園
→バタードッグとホフディランとドーパンで笑って泣いて踊りたおした1日でした。浴びるようにビールを飲みまくりました。わたしにとってはもはや夏の恒例行事、というか遠足的な位置づけ。かも。

■08/26
ザ・ガールハントタワーレコード仙台店
→この日の増沢さんは喉の調子がよろしくなかったそうで、なんだか少々つらそうでした。ガールハントはこれまでイベントでしか見たことがないので(テルスターもそうだ)、いちどはバンドセットで見てみたいと思ってます。どうか土日に来仙してくれますように。

■09/07〜09
定禅寺ストリートジャズフェスティバル
→とにもかくにも、今年のベストアクトはきゃらめるまん!でした。一度聴いたら忘れられないどキャッチーなメロディ、エンタテインに徹したパフォーマンス、どれをとっても最高すぎます。夢に出ました。それも二夜連続で。

■10/14
weather、あぶらすまし他@club sonicいわき
→ものすごくひさしぶりにあぶらすましを見ました。やっぱりとってもきもちいいです。いわきのバンドの中ではとび抜けてこのひとたちが好き。何が好きって、とにかくひどく楽しそうに演奏するところが好き。あたりまえのようだけど、そういうひとって実はあんまりいない。というか、それを素のまま表に出して「開いてる」という印象を与えるひとはなかなかいない。と思うのです。そういうところがとても好き。

■10/22
ふちがみとふなと@じゃがいも
→20人も入らないような小さな小さなお店でのライブ。正真正銘のアンプラグドでした。この日の余韻があまりに強すぎて、実を言うとこの日買ったCDを未だにまともに聴けてなかったりします。圧倒されました。

■11/25
あぶらすまし、ズボンズ他@club sonicいわき
→もう何も言うことはありません。好きなものがふたつそろった、というだけでじゅうぶん。

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2008年も素敵な音楽に出会えますよう。