almost everyday.

its a matter of taste, yeah

せやけどね、戻らんよ、壊したもんは戻らんよ

写真:10月中旬とは思えないシルエット。まさか半袖でいけるとは思いませんでした。おそるべき福島(盆地)の陽気。
9時、朝マックを調達してから出発。きょうは予定がてんこ盛りのため高速でひとっ飛び、11時前には福島入り。
自分たちには関係ないけど、ちょっと考えさせられた話。磐越道の追い越し車線を爽快に駆け抜けていった*1土浦ナンバーのステップワゴンを、それより更に上を行く猛スピードで*2追いかけてく覆面パトカー、および、ほどなくして御用となった土浦ワゴンが覆面パトにみっしり説教くらってる場面、という一部始終をまざまざと見てしまい、結果なんとなくこちらまで悲しい気持ちが伝染してきてしまいました。こんな秋晴れのうつくしい日の朝っぱらから、何だってまたけーさつさんとデットヒートを演じたあげくお金とられて運が悪けりゃ免許もとられて、みたいなことにならなきゃいかんのでしょう。飛ばしすぎてた土浦ワゴンがいけないんだ、ってそれはもちろんわかってるけどあんだけスカスカだったらそりゃあスピード出ちゃうだろうよ。さあ飛ばしてください、って言わんばかりに空いてるんだもの。やばいだろう3連休にこれは。と少しくらいは土浦ワゴンを擁護したい気持ちになったわたしがおかしいんだろうか。採算とれてるのかな、ここ…。違反の取り締まりが必要なのはわかるけど、それよりもっと力を入れてしかるべきところがあるでしょう?と言いたい。
お昼前、まずは友人のお見舞いに。水曜の夜に「無事産んだよー」とめでたい知らせを受け取ったのでいそいそ赤ちゃん見せてもらいに行きました。これまで何度も生まれたての赤ちゃんを見てきたけれど、そのたび毎回あのちいさい手足、さくら貝みたいに頼りない爪、ふにゃふにゃした肌、その肌から立ちのぼる生暖かい血と乳の匂い、といったすべてのものに驚かされます。ああ、かわいい。たまらん。

↑その友人に贈った花。お店のひとがとても親切で「出産祝いなんです」と言ったら「それじゃこれ、おまけしてあげる」とかすみ草をたくさん挿してくれました。ちなみに、かすみ草にはベビーズブレス(赤ちゃんの吐息)という別名があるのだそうです。初めて知った。
その後、おとうやんの見舞いに。まさかの病院はしご。術後の経過は良好で、リハビリなしでもすぐに歩ける。と聞いてはいたのですが、どうにもこうにも頭が痛くて吐き気が止まらずしたがって食欲もない由、なんだか変な胸騒ぎがする。と思ったら嫌な予感が的中しました。顔みたとたん、あたまの中で流れ星がおちるみたいにすとんと、はっきり理解できたんです。このひとはもう、元には戻らない。というか、既にわたしの手の届かないところへ向かいつつある。どうしてそんなことが分かるのかって、目が違うんです。もう、明らかに。向こうが透けて見えそうなガラスみたいな目をしてる。いろんなことに悩んで惑って、それでもなんとか元気でやってる健康な大人の目はあんなふうに澄んだりしないはずなのです。不幸中の幸いだったのはおとうやんの意識がやや混濁していたことで、あれがふつうに覚醒してたらきっと何もかもすっかりお見通しだったのだろうと思うと心の底からほっとしました。いつもいつも、わたしがうろたえたり腹にいちもつ抱えてたりするのを真っ先に察するのはおとうやんなのです。いっそあの鋭ささえも衰えてしまえばいい、と考えることは果たして親不孝にあたるのだろうか。わからない。
いったん姉んちへ戻ってごはん、その後もっかい病院へ顔出して県庁前で相方を見送って19時前には福島を後に。帰宅後、あらためて姉んちへ電話してみたらCTスキャンの結果が出たとのこと。聞いてみなくても大体わかるけど、と平静を装ってはみたものの実際そうと知らされるとやっぱりダメージでかいもんだな。脳への転移が見つかったそうです。うん、信じない。全能の神なんてどこにもいないよ。おやすみなさい。

*1:たぶん140km/hくらい出てた

*2:てことはおそらく160km/hオーバー…