almost everyday.

its a matter of taste, yeah

エール!

  • フォーラム朝いちの回で「エール!」を見に。素晴らしかった…。美しい画に歌うようなテンポのよさ、随所に挟み込まれるユーモアとアムール、ほんの少しの毒っ気、登場人物みんながいとおしく思えてくる丁寧な描写、ああもうこれだけ列挙してもまだ足りない。よかったよかった。本当によかった。
  • 主演のルアンヌ・エメラはフランスのオーディション番組で世に出たシンガーとのこと、マシュマロを口に含んだビョークのような舌足らずさと天にも昇る伸びやかなソプラノを併せ持つ歌声の持ち主。クロエ・モレッツをぷにぷにさせたような愛らしいルックスにアーバンイヤーズの真っ赤なヘッドホンとか、それで自転車漕ぎまくるとか、オープニングからしてもう最高でした。たまらん。めんこい。

  • 4人家族のうち、主人公の女子高生を除く3人全員がろうあ者。どんな静かな家庭だろうと思ったらもうとんでもない、美しくグラマラスな母親も正義漢の父親もすごくうるさい。耳が不自由だから物音に無頓着というだけでなく、身体ぜんぶを振り回すような手話と豊かすぎる表情がすごくうるさい。ひと言も声を発さないのにうるさいというのもおかしな話だけど、そうとしか言いようのない賑やかさに満ちた家庭の雰囲気にびっくりしました。一見すると寡黙そうな弟さえもやることやってる、というか相当に早熟なあたりはいかにもフランス映画らしいなあと思わずニヤついてしまったりとか。もう一度見たいな。いい映画でした。
  • 終映後、こっちまで遊びに来てる姪とそれをエスコートしてる甥と合流して3人でごはん。親のいないところでこのメンツが集うのって、もしかしたら初めてなのでは。大きくなったなー、とあらためて他人事のように感心しました。こうして叔母と遊んでくれるの、あとどのくらいなんでしょうね。この子らと飲めるようになるまでは死ねないなあ、とぼんやり考えることもあります。
  • 兄妹と分かれてわたしは買い出しに、その後は部屋で家事とかいろいろ。夜はこれから、今のところはひとまずここまで。よい夜を。