almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ラ・出不精

箱根。箱根!というわけで、本日も8時起床です。なんというかもう、読売新聞社前の人波を見ただけで胸がざわついてしまう。だって、おかしいですよどう考えても。あんなとんでもない坂道を、それも東京から100キロかけて2日も費やして走ろうという発想がまず、いかれてます。それが代々79回も続いているという狂った事実も、わからない。戦争で中止になった時にでも、そのままお蔵入りにしちゃえばよかったのに。ほかの区間はさておき、5区と6区の異様な傾斜はランナー人生の寿命を少なからず縮めること必至なのにねえ。

などと思いながらも毎年必ず見てしまうのは、そのいかれたレースにシーズン全てをつぎ込んで真剣に調整してくるランナーさん達の鋭い眼光がかっこよすぎるからなのであります。実際、他のレースなんて滅多に見ないもんなあ。駅伝はどれもまずます面白いけど、マラソンはラスト10キロくらいからでないと退屈しちゃって見てられません。というのは単に、自分のこらえ性のなさゆえなのですけどもね。

それから。ケニア勢の筋肉の、あのスプリント具合のうつくしさには毎回うっとり見とれてしまいます。すばらしい。特にあの腿から下!100メートルあたり 18秒前後のシャレにならないスピードで走る、という条件はまったく同じなのにもかかわらず、日本勢のそれとはまるで違う動きをするのです。しなやかで、まるで黒豹のよう。「日本人がカローラクラスだとしたら、奴らはターボエンジンよ。」とは父上の弁。そりゃそうだ、持って生まれたものが違うんだものな。

とは言いつつ、すごいじゃないか中央大の2区!すごいよ、カローラが勝った!ターボに!おおお。

そういうわけで、箱根駅伝を見ているといつも食事のタイミングが狂います。今年も例にもれずいつものように朝食なんだか昼食なんだかよくわからない時間帯に餅を食べつつテレビにかじりついてました。しかもその後、外食までして。満腹で帰ってきたくせに、すかさずまたアイス食べたりして。何やってんだかよくわかりませんが、とりあえず皆食欲旺盛みたいで何よりです。エスキモーpinoのアーモンド味をひと箱ぶん食べつくしながら、高校サッカー選手権までばっちり見ました。背番号19番、フォワードの子のヒゲが気になって仕方ありません。10番の子はashのマークに少し似てるな。かわいらしいです。この子たち、新学期が始まったら学校中のヒーローなんだろうなあ。そして彼はヒゲを剃るのかしら。ううう、気になる。やっぱり。

日が暮れたあと、そろそろ道も空いてくるだろうと思いサティの初売りへ。財布がほしいというママンもついて来たので、それぞれ別行動でふらふらと練り歩きました。やっぱり、買い物は人のいない時間帯に限ります。雑貨屋にて、職場用のマウスパッドと箱ティッシュカバー、ダルトンサラダスピナー(要は、野菜用の水切りカゴです)を購入。ずっと欲しかったんだー、これ。うれしいなあ。

そのまた隣の雑貨屋では、友人の誕生日プレゼントを物色しました。アイピロ-とうたた寝まくら、自分の分も欲しかったけど今日のところはがまんがまん。ママンは前から狙っていたというハッシュパピーの豚皮ものをゲットしご満悦の様子。すごくやわらかい肌触りで、何だかすごくうらやましくなりました。帰りがけ、入口近くのミシェルクランでとてもかわいい薄手のダッフルと目が合ってしまい、とてもとても悩む。値札を見ると定価の半額以下、ものすごく安い。迷ったあげくお持ち帰り決定。いいよね、たまには。初売りだもの。根拠なし。

家に戻ると、福山雅治の箱根ドラマがちょうどはじまったところでした。お風呂を出るとちょうど話が盛り上がってきたところのようで、そこから鑑賞。うーん、途中からしか見てないんだし偉そうなことは言えないけども、とりあえずひと言。おいしいとこだけ過剰に盛り上げるような演出のしかた(この場合は『脚本』と言うべきなのかな)は納得いかないです。あんなに綺麗なもんじゃないぞ、駅伝。

その対象が何であれ、「スポーツ」と「感動」を安易に結びつけようとする風潮はだいきらいです。考えてみれば、いろんなことにあてはまるのですねこれって。「スポーツ」を「ボランティア」や「大自然」や「障害者」などの言葉と入れ替えてみれば、どれもこれもありがちなもんばっか。そういう紋切り型の、ありきたりな思考システムに陥ったまま何の疑問も感じないような人に出会うと本当にうんざりしてしまいます。だからといって、そういう考えを必要以上に鼻にかける輩も見ていて気分が悪いのですが。せめて自分は「心正しく、3割腹黒」くらいのバランスをとっていたいものだなーと思いました。何となく。