almost everyday.

its a matter of taste, yeah

重力ピエロ / 伊坂幸太郎

夏は読書。というわけで、新潮文庫の100冊フェアが始まると毎年2冊ないし4冊を購入し続けて8年め?くらいになりました。主な目的はYonda?君グッズを手に入れること、という気もしますがさすが100冊に選ばれるだけのことはあって、手放しでおもしろいと思える作品に出会う確率が高いのもうれしいです。この伊坂さんの本を手に取るのはこれが初めてで、というかわたしは推理ものとかミステリものをこれまでほとんど全くと言っていいほど読んだことがなかったのですが(事件とか殺人とか、そういうものものしいモチーフが単純にあんまり好きじゃないという理由が大半を占めます)、これはタイトルの語感のよさと書き出しのリズムのよさに惹かれて一気に読み終えてしまいました。重たい、難しいテーマだけど読んだ後はすかっとするしあったかい気持ちにもなります。ああ、いいものを読んだ。という実感がきちんと残りました。うれしい。