あぶらすましのライブは昨年のアラバキ以来。ということはええと、1年半ぶり?びっくりです。ジャンベ+ボーカルの玲子さんは育休中、ということで男ばかりの5人編成でした。1曲めからして軽く涙腺やられかけた。その新曲はざくざくしたギターロックで、歌詞はこんな感じでした。「やっぱり他では暮らせない/ここで子供も生まれたし/僕はいわきに帰るよ」うー、たまりません(※うろおぼえでごめんなさい)。そんなバンドがいてくれるいわきという地を(勝手に)誇らしく思いたくなります。わたしは既にそこを去ってしまったけれど、それでも。終盤2曲はいつもの「飯」と「尻」が聴けてうれしかったです。でも、どっちも全然違う曲になってた。しかもそれが素晴らしかった。「飯」は中盤で声合わせるところどうするんだろ?と思ってたらきっちり歌詞まで変わってたし、「尻」に至っては全編鍵盤大フィーチャーかつ中盤ではちょっとジャジーになってたりもして、なんかもう本当によだれが出そうでした。椅子があってよかったです。立って踊って聴いたりしたら、今日のコンディションだとわたし本当に首がもげてたかもしれない。
タテさんの声はやわらかく伸びてたおやかに澄んでいて、それでいて目の覚めるような鋭さをも湛えているなあと思います。春の山を登る途中で、さらさら流れる雪解け水に手足を浸すときのような感触。目を閉じて聴き入っていると、あまりの気持ちよさに意識が飛んでしまいそうになることもあるのだけれど、その度ふっと首根っこを掴まれるような瞬間が訪れるんです。ふんわり柔らか、鋭い切れ味。来月は雨先案内人を迎えるとのこと、そっちも見たい!と今から既にわくわくしています。気持ちのいい夜をありがとうございました。たのしかったです。