almost everyday.

its a matter of taste, yeah

30,000,000粒ダム

9時、整骨院。あれから首の可動域はほんのちょっとずつ広がりつつあります。…と言っても、まだまだ元には戻りませんが。「そろそろ軽くしてもいい頃じゃないかな」と先生が仰るので、テーピングを薄くてやわらかいものに替えていただきました。うん、これは確かに動きやすいです。そして剥がすのも楽そうだ。焦らずゆっくり、根っこのほうからきちんと元に戻すことができればきっと、今後はこれほど痛い目をみなくて済むんだろうと思います。まめに通おう。そうしよう。
9時半、ばびゅんと福島へ。水曜に亡くなった大叔父の葬儀に参列してきました。若い頃にはオートレーサーで鳴らしていたという大叔父は、その年代生まれにしては飛び抜けて背が高く、おまけにとびきりハンサムでした。わたしが物心ついた頃には既に還暦を迎えていたはずですが、すらりと痩せた大きな背中はいつまでたっても変わらなかった。そしていつでもにこにこしてた。かっこよくて優しかった大叔父さんはいつものように晩ごはんを食べ、いつものようにお風呂に入り、いつものようにふとんに入って、朝が来ても目を覚まさずにそのまま天へ召されたそうです。最後の最後までかっこいいじゃないか、ちくしょう。どうぞ安らかに。
15時、彼岸に先立ちお墓参り。わたしの父と、姉の義父母が眠るお寺へ。17時、甥や姪や義兄を交えて早めのごはん。総勢8名で回るお寿司。中3の甥を筆頭にみとれるほどの食いっぷりをご披露いただき、すっかり満足して帰途に着きました。甥には修学旅行のお土産もいただいた。海老で鯛を釣るって正にこういうことだよな、とは分かっていながら、それでもやはり口元が緩んでしまってああどうしましょう。かわいいやつめ。

19時、仙台。Tシャツに下駄とタイパンツという風呂あがりみたいにゆるゆるの格好でフォーラムへ。倉地久美夫さんのドキュメンタリー映画「庭にお願い」を見に行きました。ドキュメンタリーと言えばふつう、生い立ちやルーツやなんかが紐解かれて見終えた後には「なるほど、そういうことだったのか!」と膝を打ちたくなるものだという気がするんですが、これに関してはそう簡単にはいきませんでした。見終えた後も謎だらけ。というか、見終えてますます謎が深まった感さえあります。上映後には冨永昌敬監督のトークショーがあり、撮影時の裏話やなんかも聞けたというのにそれでもやっぱり謎が謎を呼ぶというまさかの事態、人はそれを天才と呼ぶのでしょうか。帰り際には監督にサインと握手もしていただけたので「『パンドラの匣』でいらした時も見にきましたよ」と話しかけてみたら「いやー染谷くん、ねえ。あれからスターになっちゃって、すっかり置いてかれちゃった気がしてます」とにこにこ返してくださいました。気さくなお人柄にほわーんと和んだまま帰宅、よい一日でした。おやすみなさい。