お目当てはAS SOON ASの加藤雄一郎+木村ひさしfromクリンゴン。木村さんの背後およそ1メートル、鍵盤を叩く爪の音まで聴こえる(!)という至近距離にてかぶりつきで楽しむことができました。わたし、木村さんの指先ばかり見てた。冒頭2曲は木村さん曲、跳ねるピアノに朗らかな声。加藤さんのインストは穏やかなバックトラックが次第にビートを強くしてくのがきもちよかったです。後半はカバー、渋い選曲。松山千春「長い夜」に原田真二「キャンディ」!いずれも場内、大いに盛り上がりました。特に「長い夜」、こんなにも疾走感あふれる爽やかな曲だったか、と一瞬わけがわからなくなった。第一部ラストの曲タイトルはたしか「東京サンセット・100歳の恋人」と紹介されてたように思うのですが(間違えてたらごめんなさい)、かろやかなアコギと楽しげな歌いかたが可愛かったな。いいライブでした。
その後はAREA559へ。ここ、初めて入りましたが広いなあ。縦にも横にも奥行きがあって椅子とテーブルがずらり並んでいるせいか、ライブハウスというよりビアホール又はキャバレーみたいな雰囲気があります。ドリンクで瓶のレーベンブロイが出てきたのが嬉しかった。ここで見たのはジャズバンド、ドラムソロではっちゃけるところがいちばんたのしかったです。
イベント全体の出演者をぐるり見回して思ったこと。今年はずいぶんジャズ寄りですね。自分の場合、昨年ここで初めて聴いたthe HANGOVERSがあまりに良くてだだはまりしたのが記憶に新しいんですが、またあんな思いがけない出会いがあってくれたら嬉しいなあと。平たく言えばロック枠復活を希望します。何卒。