almost everyday.

its a matter of taste, yeah

置いてかないで

どんな風に書くかというのは、どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ。どんな風に女の子を口説くかとか、どんな風に喧嘩するかとか、寿司屋に行って何を食べるかとか、そういうことです。
---村上朝日堂(初版・昭和59年7月 若林出版企画)より

村上朝日堂 (新潮文庫)

村上朝日堂 (新潮文庫)

  • 30年前から同じことを言い続けてるのはむしろ誠実と言えないこともないし、職業柄こういうことを何度も聞かれて嫌気がさして毎回これで通してるのかもしれないし、真相は藪の中ですがひとまず今回の回答が殊更いじわるな訳じゃないんだろうな。という気がしたんでした。上の引用もそこだけ読むと何が何やらという感じですが、見開き2ページ通して読んだら真意が伝わるかもしれません。気になる方にはぜひ、文庫の26ページを読んで見ることをお勧めしたいです。
  • ところでわたしはどちらかというと、長編シリアス村上よりもこちらのへたれ村上を好んで読むことが多いです。安西さんを困らせるためだけにしつこく豆腐の話をしたり、ヤクルトスワローズをこき下ろしながらも長く応援し続けてたり、担当に嘘をついて海辺の保養所に泊めてもらったりする、淡々としたねちっこさとでも言うべき筆致がいちいちくせになります。肩肘張らずに読める短さも良いです。いつかの村上ラヂオはずいぶん丸く上品になった感があり寂しい思いをしましたが、件の期間限定サイトは斬れ味が良さそうで何よりです。週末まとめて一気に読みたい。おやすみなさい。