almost everyday.

its a matter of taste, yeah

遠い空越えて輝く明日へ

  • オープン戦開幕、沖縄での巨人戦は勝利を収めたとのこと。幸先いいぞとホクホクしてるわけなんですけど、あれだけ騒いで肝心なときに応援不在という事態に開いた口が塞がりません。えええ…それは一体…?
  • 応援刷新に伴い活動できない状態となっている荒鷲会がいないのは当然として、球団側が新たに据えたパフォーマーからして不在とは。猛反発により応援方針を再協議中という実情があるとは言え、節目のこの日にまさかの無人、さらにはそのアナウンスすらなされないとは、あまりに対応が杜撰であると言わざるを得ないでしょう。自ら招いたゴタゴタで選手に迷惑をかけるなどもってのほか、これでますます球団への信頼が目減りしました。いや、既にすっからかんですけども。現地ではファンが既存の応援歌をアカペラで歌い続けたとのこと、昨年春に石巻でみたファーム戦を思い出します。
  • ↑これを書いた時点では、どちらかと言えば「慣れ親しんだ応援歌をもう二度と歌えないかもしれない悲しみ」に支配されていました。しかし、時間の経過とともにふつふつとわき上がってきているのは「応援団の献身と歴史を土足で踏みにじったことへの怒り」です。それが今日、上記の事態を受けていよいよはち切れそうになってきました。
  • 実際の話、シーズン通して球場に足を運んでいればしんどい試合もあるわけですよ。序盤のうちに大差をつけられたり、目を疑うようなミスがあったり、快勝モードをひっくり返されたり。わたしの場合、試合中に限っては決してネガテイブな言葉を発しないことを己に課しているんですけど、それでも内心「正直言ってもう帰りたい…」と弱気になる試合もあるんですね。それも結構な頻度で。
  • でも、あのひとたちだけは、絶対に最後まで諦めないんですよ。レフトスタンド全体が怒号やため息に包まれても、声を嗄らして応援し続けるんですよ。あまつさえ、ボロ負けした後すごすご帰るわたしなんかに「応援ありがとうございました」って声をかけてくれたりしちゃうんですよ。それを全試合、入れ替わり立ち替わり総力戦でこなしてるんですよ。ビジター戦でも必ずそこにいるんですよ、仕事でもないのに。経費さえ出ない(多分)のに。自分たちの意志だけで、それをずっと続けてきたんですよ。
  • それをここで「偉い」とは敢えて言いません。応援の仕方はそれぞれ、じっと息をつめて試合の行方を見守る人もいればお金を落としてくれる人もいるから。しかし、見返りを求めることなくただただ勝利を願い声を張り上げ続ける行為は、誰がなんと言おうと「尊い」。だからこんなに腹が立つんです。尊厳を踏みにじられたとすら感じるんです。ファンの代表と呼ぶにふさわしい人たちをよくも、と。
  • 球団が言い返してきそうなことは大体なんとなくわかっています。「応援がなくても勝てたでしょ?」とか言うんですよきっと、ビジネスメールみたいに無味乾燥な言葉を選んで。オープン戦とは言え、最も大事なペナントレースの集客がかかっているはずの試合を手前のゴタゴタにかまけてほっぽり出すような球団です。コメントを出したらきっとまだマシな方で、おそらくきっと高い確率でこのまま無視を貫くのだと思います。まるで何事もなかったかのように。
  • そんな球団サイドに、応援団の意志を継ぐだけの気概や覚悟があるだなどとは思えるはずがないのです。
  • だんだん空しくなってきたので、心が洗われる話をひとつ。今日のお昼ごろ、仙台駅の西口で元気な太鼓とラッパのコールが聞こえてきたんですね。はてこれは、と思ったらそこにいたのは東北大学応援団。道行く受験生を呼び止めては激励のコールを送っていたのでした。ひとりひとりに、全力で。名前を呼んで。声を嗄らして。
  • 応援って、そもそもこういうものだったはずでしょう?