- 夫が「肉…肉を喰みたい…!」とうわ言のようにつぶやき出したのでしゃぶしゃぶ食べ放題ランチへ。コロナ禍前とは別のお店に初めて足を運んだところ、完璧なパーティション+すべての具材がテーブルオーダー式という盤石の感染拡大防止策が施されていました。自分で好きなだけ具材を取り分けられるサラダバー方式が恋しい、けどしばらくは我慢の日々が続きますね。野菜をしこたまたらふく平らげ満足した後は、夫に誘われ文学館へ。OBさんの年賀状が展示されているのだそうです。へええ!
ロビー展の年賀状をみて小説すばるの又吉直樹×松井玲奈対談を読み文藝の宇佐見りんを読む、よい休日 (@ 仙台文学館 in 仙台市, 宮城県) https://t.co/wHn2SPVjks pic.twitter.com/bfAFfwCbID
— almost everyday. (@almost_everyday) 2021年2月11日
- 受賞後すぐに公開された試し読みがぐいぐい読ませる筆運びで「ほとぼりが冷めた頃に読もう」と思っていたのですが、手を伸ばせばすぐ届くところに掲載誌があればそりゃもう読んじゃいますよね。「逃避でも依存でもなく背骨である」と定義された「推し」をめぐる独白はヒリヒリするとか頭に血が上るとかいう生易しいものではなく、生死をも司る生命維持装置として機能しているのだろうと体感できました。
- これは何もアイドルに限ったことではなく、酒やタバコやギャンブルといった趣味嗜好の枠さえも飛び越えて、甲子園とかインターハイとか東大とか司法試験とか何でもいいけど何かひとつの物事になりふり構わずのめり込んだことのあるひとなら刺さるものがあるだろうな、と思った次第であります。…といった作風にもかかわらず、文章が必要以上に熱を帯びないところがたいへん好ましいので他の作品も読んでみたくなりました。
- 小説すばるは又吉以上に松井目当て。基本的に秋元康まわりのあれこれにはほぼ興味を持たずやり過ごしておりますが、2017年の箱根駅伝CMがあまりにも印象的だったのに加え前期朝ドラヒロイン姉役が素敵だったのもあって俄然興味が増してきております。アイドルや芸人やミュージシャンが文芸賞の候補に選ばれる風潮は決して良いこと尽くめとは言えないと思ってるので*1、色眼鏡なしで作品だけに集中してもらえる環境があればいいのに、ともどかしく思っています。その後の話はまた後で。
*1:新潮掲載のアレは申し訳ないけど「これのどこが優れてるんだろ…?」と発売時点で首をひねりながら読みました。ていうか、途中で投げ出したくなった