almost everyday.

its a matter of taste, yeah

貴賓席って名前からして

ここのホテルはやたらめったら広いです。ツインベッドにそれぞれ枕がふたつずつ、何なら4人でも泊まれそうな勢い。テラスにジャグジー、でっかいテレビ、それにマッサージ椅子まであるなんて。調子に乗ってあちこちぶるぶるいじっていたらうっかりそのまま寝入ってしまい、ふと目が覚めたら爪先が死人のように冷えきっていました。何事もほどほどに、自分。

寝足りない顔をしたままの相方を無理やり起こして宿を後にし、とりあえずモールへ。マックとミスドで朝ごはん、しょっぱいものと甘いものを交互に食べるのが妙に楽しいです。シロップケークはほのかに酒くさくておいしい。これといいサバランといい、わたしは単に酒っぽくてびしょびしょした菓子が好きなのでしょうか。いや、ラムが好きなんだきっと。そういうことにしておいてください。

本日のお買い物。フランフランでステンレス製のお弁当箱、無印でお風呂用の米ぬか袋(みかんフレーバー)、TGMで来年のウィークリー手帳。厚ぼったいデイリー手帳はあまり自分に向いていない、ということに気付くまで10年近くかかりました。毎日毎日あんなにスペースあったって使わないんだよなぁ、ここに大半書いちゃってるから。今回の手帳は、フリースペースが多いのと六曜表がついているのがポイント高くてわりかしすぱっと決まりました。真っ赤なカバーが強気で可愛らしいです。10月から使えるやつなので今すぐおろすこともできるんだけど、何となくもったいないような気がして躊躇しております。年度初めの新しい教科書になかなか折り目がつけられないあの時と同じような気分。

わたしの買い物がひと段落ついたところで相方を起こし(エントランスのソファで熟睡。このひとほんとに死ぬんじゃないかしら、と思うことが増えたような気がします)、隣のフロアのスポーツ店へ。延期していた誕生日プレゼントを選ぶのです・・・と言いたいところですが、お目当てのスニーカー売り場に着いたとたん耳にとびこんできた店員どうしの会話がひどくシュールで、靴を物色するふりをしながらつい盗み聞き。以下その原文を。

店員女:「あのー、すいませーん、レフトってどっちですか?」
店員男:「(間髪入れず)んー、左」
女:「ああ、そうだったんだぁ。それでライトって何でしたっけ?」
男:「(先ほどとまったく同じ間合いで)右」
女:「そうかぁ、いつも忘れちゃうんですよねあたし、へへっ」
男:「(見事に無反応、かつ無反応)」
女:「えーと、それで左って何でしたっけ?(以下繰り返し)」

・・・・・・あのシュールさをそのままここに再現できないのがとても口惜しいです。もうスニーカーなぞ選んでる場合じゃありませんって話ですよ。右も左も分からないとはこういうことを言うのですか!コントかと思いました、ちょっと本気で。男のほうが終始無反応なところをみると、これはもう既に何度も繰り返されたやりとりなのかもしれません。ちなみにこの会話はスニーカーの陳列作業中に交わされており、女店員の方は「右と左どちらを出せばいいのか」って辺りを確認したかった模様。それにしてもなぁ。今どき下手すりゃ幼稚園児でも知ってるだろう、右と左は。いろんな意味で動揺しつつも、お目当てのスニーカーは無事みつけることができました。軽い呪いをかけられたような気がしないでもないです。あああ。

何だか変にくたびれたので休憩をはさみ(アイリッシュミルクがとても美味しかった)、仙台方面へ。相方があまりにもお疲れなので今日のうちに帰ろうと思っていたのだけれど、軽くもめているうちに何となく今日もこちらで過ごすことになってしまいました。ああ、わたしはあそこでどうしてあんなに腹を立ててしまったのかしら。一緒にいるひとにくたびれた顔をされると、自分の無力さがいやになっていろんなことがどうでもよくなるときがあります。このひとをくつろがせてあげることすらできないのかわたしは、と思うと心底つらくてかなしい。原因が自分にないとわかっていてもやっぱりだめです。こういうとき、やっぱり自分はわがままだなぁと妙な納得をするのです。いつもいつも困らせてごめんなさい。

本日の宿を決め、ひとまず夕食をとりに外へ。台風が近づいているので雨も風も強いです。和風ダイニングにて美味しいお刺身と比内地鶏と掬い豆腐と少しのお酒を。まだ早い時間の、人の少ない、静かな飲み屋が好きです。恋人に限らず、すきなひとと毎日こうして鍋をはさんでゆっくりお酒を飲めるのならば、一年じゅう真冬だってかまわないやとぼんやり思いました。おやすみなさい。