almost everyday.

its a matter of taste, yeah

きみをみたすでくのぼうになる

10時に宿を出て、特に理由はないのだけれどまずは何となくヒルズ〜ミッドタウンをあてもなくふらふら。しいて言うなら「せっかくだから」というのが最も有力っぽいです。ミッドタウン内は洗練されたおしゃれ空間がどどーんと広がっていたのだけれど、いかんせん海育ち山育ちな我々はその空気にさえ肌荒れを起こしかねないおのぼりさんぶりを発揮して早々に外へ。ミッドタウン裏手の公園は、池があったり遊具があったりちょっとした屋台なんかもあったりして、のんびりピクニック気分を味わうには絶好のロケーションでした。外にいた時間のほうが圧倒的に長かったな、たぶん。エントランスで催されてたプロダクトデザイン展と、フジフィルム主催の著名人写真展はいずれもちょっとおもしろかったです。

その後は地下鉄とゆりかもめを乗り継いでお台場まで。日本科学未来館大平貴之さんのメガスターを見たい、というのが当初の予定だったんですがさすがに人気プログラムらしく既に予約でいっぱい。なす術なく他の展示を順繰り見て回ったのですが、それだけでもじゅうぶん満足できるくらいたのしく興味深い施設でした。アジア展が特によかったです。あと、超伝導。もしも理系の頭脳を有していたらこういうことを学びたかったなあ、なんてことを思ったりしました。また行きたいな。

その後は下北沢へ移動して、mona recordsゲントウキクノシンジ。これもまた久々に会うお友達が同行してくれました。椅子に座ってビールのんだりタコスチップつまんだりしながらゆるゆる楽しめるイベントだったので、演奏の合間にあれこれ話したりできてとてもたのしかったです。いちばんのお目当てのゲントウキさんは、これまで聴いてた曲から勝手に「儚げなロマンチスト」というイメージを抱いてしまいつつあったのですが、その実体はあっけらかんとテンポよく話す関西人さんでちょっとびっくり。そして、声がとてもよいのでずっと目を閉じてうっとり聴き入ってました。発した声が空気に消えてしまうその瞬間、の響きかたがぞくぞくするほど気持ちいいんです。たまんない。2番手のクノシンジさんも声がよくて、それもめちゃくちゃポップでしかも上手くて、さらには音源よりもずっとずっとみずみずしい声をしているのに驚いてしまいました。うわあ、これバンドで生で聴いたらすごいだろうなあ。って思いました。トリのかたは今日初めて見ましたが、これまたやっぱりいい声なんですね。弾き語りメインのイベントだったから、そういう基準でゲストを選んだりしてるのかしら。エレキギターにパーカッション、リズムボックスを加えたラストの全員セッションがまたきもちよかったです。いいもの見たなあ。しあわせです。

予想以上にライブが押したので、帰り際のあいさつもそこそこに東京方面へ。走って走ってどうにか最終バスに乗り込み、脈打つ心臓をなだめて息をととのえるうちあっと言う間に熟睡モードへ。3時間ばかしブラックアウトのように眠り込んでしかるのちに部屋へたどり着き、そしたら今度は中途半端に眠れなくなってしまって仕方なく米を研いだり持ち帰ってきた仕事をやったりしています。明日も出勤です。がんばりましょう。おやすみなさい。