三年身籠る / 唯野未歩子

こないだ借りてきたのを読了。何年か前に映画化されたとき、テレビで見かけて何となく気になったままになってました。映画化を前提にした小説とのことで、雰囲気重視のうすい本かと思ったのですが予想に反してたっぷり厚くて読みごたえありました。タイトルが示すぶっとんだ状態に至るまでの3年の日々を主人公とその妹の視点からそれぞれ描いていて、その描写が細やかすぎるくらい濃密なので時間を忘れて読みふけりました。まるで自分がその腹の中に入ってくみたいだった。