almost everyday.

its a matter of taste, yeah

今宵霧に濡れれば私、蜘蛛になり誰を待つ?

写真:今夜は鶏だんご鍋。白菜1/4をぺろりと平らげました。明日はうどんで最後までいただきます。
昨夜はとてもいい月夜でした。というか、明るすぎるほどでした。星が見えないほどに月が輝く、ということはしばしば起こるけれども、街灯の光が届かなくても自分の足元がはっきり見えるということは滅多にないんじゃなかろうか。ひょっとしたら、白夜ってこれがもっと明るくなった状態に近かったりするのかな。家に入ってしまうのがもったいなくて、2時間以上も真上を見つめてふらふらしてました。いくら見ててもちっとも飽きない。いい月だったな。
世間のブームからだいぶ遅れて*1笑いに興味を持つようになりそろそろ1年。熱心に、というほどではないにせよ、(主に)テレビやネットで見たネタの数もそれなりに増えてきたように思うのですが、しばらく前から喉の奥の魚の小骨的に気になっていることがあります。それは、ナイツで笑ったことがない。という事実です。周囲の漫才好きな皆さんの評価は軒並み高く、いよいよ来週に迫ったM-1でも優勝候補の一角として挙げる向きも多いというのに、どういうわけだかわたしのツボにはビタいちはまらないみたいなのです。笑いってのはそもそも個人の好き嫌いにより評価が分かれる類の芸だから、というふうに考えてしまえば話はそこで終わるのですが*2、それでも何だか心にもやもやしたものが残るのでここらでひとつ頭の中身を整理しとこうと思いました。
たとえば自分はザ・パンチが好きなのですが、考えてみればパンチとナイツのネタにはいくつか類似性があるように思います。まず、二組とも標準語。ボケがツッコミを無視してひたすらボケ続けるというネタの構造も一緒。逆に違う部分を数え上げればきりがないのでしょうけれども、先に挙げた二点は彼らの核をなす特徴の最もたるものと言えるでしょう。にも関わらず、前者は好きだけど後者は特にぐっとこない。というこの違いは果たしてどこから来てるんだろうか。自分でもよくわかりません。
が、先日のレッドカーペットであらためてザ・パンチのネタを見て気付いたことがあります。パンチはノーパンチのつっこみをことごとく無視するけれど、とりあえず聞きはするんですね。いや、聞くというよりはいい終わるのを待ってると言ったほうが正しいか。ノーパンチもノーパンチで、パンチのボケに被らないようボケ終わるのを待ってからつっこんでる。その「間」が好きなんです、自分はたぶん。「間」というか「溜め」というか、その不規則でいびつな空白にどきどきさせられるんです。さあ来るぞノーパンチの嘆きが、みたいな感じで。そこらへんがナイツと違う。ナイツを好きなひとは多分、あの淀みのないボケが連綿と続くあたりに気持ちよさを感じるのだろうな、という気がします。音に例えて言うならば、ナイツは四つ打ちでザ・パンチは変拍子といったところでしょうか。そして今さら考えてみるまでもなく、わたしはもともと変拍子の音楽がとても好きでそういうものをよく聴いているのでした。そう考えると、何だかすごく合点が行ったような気がします。かちっと何かのスイッチが入ったような、パズルのピースがぴたりとはまったような、そういう爽快感。自分がそこまでリズム重視志向だとは思いもよりませんでした。ああ、すっきりした。というわけで来週の決勝戦が楽しみです。
そうだ、最後にひとつ。最初のほうで「ナイツで笑ったことがない」と書きましたが、記憶の底をさらってみたら一度だけありました。ドラゴンボールのネタの中で、クリリンを「クソソソ」って言ったときは思わず笑った。そう来るか!って思いました。ああいう感じで先の読めないボケが続くなら、四つ打ちだろうと何だろうとお腹抱えて笑えるのかもしれません。ナイツもザ・パンチも他の7組も、本番でおもしろいネタしてくれますように。
13時、相方を迎えにバス停へ。その後すぐに帰宅、ごはんが炊き上がるのを待って遅いおひるごはんを。本日の献立はいただきもののシウマイ(崎陽軒)、大根と納豆の中華炒め、ほうれん草と大根のお味噌汁です。シウマイはしばらく前にお土産でいただいたもの。ストーブの上に小さな土鍋と蒸し器をのせて温めたのでとてもおいしくいただけました。たまらん。食後は昨日の散歩中に借りてきといたトータルテンボスのDVDを見ました。その後うとうととお昼寝。だいぶ寝た気がする。
おゆうはんはイロモネア→めちゃイケを見ながら。今夜のピンモネアは個人的に板倉ひとりの一騎打ちでした。どっちも好きだ。めちゃイケは、よしさん小堀さんていう並びがストライクすぎてにへにへしながら見てました。小堀さんは歳を重ねるにつれ顔つきがだんだんイギリス人寄りになってきてる気がします。ポールマッカートニー的な。いいもの見たな、という余韻からその後は木曜∞のゲイ詩吟をつべでもう一度見たりしました。ある意味冒涜という気がしないでもない。でも、個人的にはあの空気のいたたまれなさがたまらなくスリリングに感じられます。何度も何度も見てしまう。おやすみなさい。

*1:というのはいつものことですが

*2:it's a matter of taste