- 午後、フォーラム福島でT2 トレインスポッティング。ここ仙台での上映予定はシネコンのみ、ならばいっそ20年前と同じ映画館で見るぞとばかり福島まで馳せ参じたのでした。思い出だらけのシアター2、ここは前後の高低差が大きくて、最後列に座るとちょうどスクリーンが目の高さになりひとりじめしてるかのような錯覚が味わえる最高の劇場なのです。嬉しいなあ。そして感慨深いなあ。
- 20年前のわたしにとってはレントンもスパッドもシック・ボーイもベグビーすらもヒーローで、何故かっていうとそれはつまり、ハイティーンゆえの青さや焦りや田舎暮らしのコンプレックスやなんかをどっさり抱えて悶々としてた高校生にも思いつきそうな類の悪さの限りを尽くしてくれてたからなんですね。
海の向こうでわたしのかわりにトムやリアムがファッキン叫んでくれたから、デーモンがプロザック飲んでくれたから、スクリーンの向こうでユアンがヤク中でいてくれたから、高校生のわたしは優等生でいられたのでした
— almost everyday. (@almost_everyday) 2015年12月21日
- で、そこに乗っかる音楽というのがことごとく最高だったんですね。20年後の続編でもそれは健在で、そうは言ってもありがちなノスタルジーに浸るだけじゃなく、きっちり現代に照準を合わせて来てるんですね。イギー・ポップはプロディジーのリミックスにより更なるプロテインを注入されバキバキの身体性を獲得し、いくつもの場面であの印象的なバックトラックを寸止めよろしく小出しにかけてはこちらの飢餓感を煽ってくるんですね。で、いよいよ物語が走り出した瞬間のあのカタルシスったらもうね。来た来た来たーっていう感じでしてね。
- この20年の間にLust For Lifeを超えるアンセムが生まれることはなかったのか、それとも敢えてこの曲を中心に据え続けたのか。それはきっといや間違いなく後者の筈で、物語の核となる部分に違いないのだけれど、いかんせん他の曲が弱くてあまり印象に残らなかったな…というのが正直なところ。トラックリストに限って言えば、完全に前作の圧勝でした。
- 小手先のフェイクじゃ到底描ききれなかったであろう嘘偽りのない加齢とそれに伴う悲哀を前作同様陽気に描き切ったところ、過去と現在をマッシュアップするテンポのよさは高く評価されるべきで、ただしそれが受け入れられるかはまた別の問題という気がしてきます。特に、若者はこれを見て何を思うんだろ。1690の場面で腹を抱えて笑い、ダイアンとの再会に目を見開き、無人駅のホームで居並ぶショットに胸を熱くしたリアルタイム世代としてはその辺りの評価を冷静に受け止められそうにありません。最高に最低だった。
- 先発は美馬。千葉に強い美馬。しかし今日の千葉は大荒れ、上空風速12mの強風が吹き荒れてました。パコンパコンと2本打たれて、それでも涌井に投げ勝てたのは大きかったと思います。
こんなにも投げづらそうな強風の中、しびれる場面でビシッと三振が取れるなんてああもう本当になんて格好いいの…! #sabu64 #RakutenEagles pic.twitter.com/jwsREkFNMu
— almost everyday. (@almost_everyday) 2017年4月8日
- ↑本日の個人的ハイライト。最高…!
- 夜は友人たちと飲みに。楽しさのあまり二次会のち最近引っ越したばかりの新居にお邪魔して、めんこいわんこと戯れながら夜を更かしました。楽しかった。おやすみなさい。