almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ソング・トゥ・ソング

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美しく生々しくも繋がりを持たない映像の断片の数々、宙に浮いたままの寡黙なモノローグ、これらを覆う静謐で陰鬱な劇伴。いやあ、これ、難しいわ。想像以上に難解だわーと開始10分で白旗を上げました。

  • ↑これは遡ること4年前、同監督による「聖杯たちの騎士」を観た際に記録しといた感想なんですけどね。びっくりするほど寸分違わぬ印象を抱きましたよね。いやいや待て待て、同じ監督&同じ撮影監督による何度目かの再タッグなんだから作風いっしょで当たり前だろ?ってか本っ当に学習能力ないよね自分、っつう話ってことは百も承知なんですけど、それにしたって、この豪華キャストを以ってして夢とか青春とか音楽とかいうキラキラお題を扱うとしたらですよ、ましてやイギーやらレッチリやらまで担ぎ出すならいくらなんでも多少は分かりやすく仕上げてくるだろうよ?さすがにね?…って早とちりしちゃったんですよ。ごめんなさい。わたしが甘かった。
  • 映像の美しさに関しては相変わらず折り紙つきで、特に水辺の光の切り取りかたなどはもはやお家芸と呼んで差し支えなさそうな安定のクオリティなんですけど、いかんせんひとつひとつのカットが短い。このままもうちょっと見惚れていたい、という心地よさを容赦なくぶった切ってくる寸止めっぷりが延々と続くわりに、人物から人物へと視点を動かす際だけは舐めるようにカメラを動かすんですよね。時系列という概念をハナから無視した脈絡のない白昼夢は、安直な共感を拒むばかりか作品世界を理解しようと試みる姿勢すら許してくれそうにありません。分かるやつだけ分かればいいの極みってやつで、分からんわたしは門前払いで置いてけぼり。イギーでもアンソニーでもいい、この膠着した物語を今すぐ全部ぶち壊してくれないか?と願うような気持ちで観てました。ずっと、ただただ息苦しかった。

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  • 夜明け前の散歩ではほぼ真ん丸のお月さまが輝いていて、9時過ぎに家を出て映画館へ向かう際は細かな雨粒がパラついてる程度だったのだけど、正午過ぎに表に出たら視界ゼロのぼたん雪。ここで来たか、大寒波よ…。願うことはただひとつ、前橋と箱根の路面だけはどうにか無事であってくれますように。頼んだぞ。
  • 朝は姉に貰った清泉堂のブランデーケーキにコーヒー、昼はフォー。ちょうど戸棚に残ってた米粉の平麺と昨日の残りの豚肉を使い切りました。味つけは刻んだセロリとナンプラー、潰したにんにく、仕上げにごま油をひとたらし。輸入ものの米粉麺は茹で上げ後に独特の臭みが残ることもあるんですけど、日本酒を少量加えた熱湯でかために茹でていったん水で締めてからダシごと温め直せばこの辺うまく回避できると思います。あったまりました。
  • 今夜は特に観たい番組がないので、早々にお風呂とごはんを済ませて球辞苑の録画をモリモリ消化しております。楽しいな。おやすみなさい。