almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ハイファイな世界

わが車内から音楽が消えた2か月弱、すなわちiPodなしで過ごしたこの期間をあらためて振り返ってみると「音楽が聴けないなら、自分で歌えばいいじゃない」とばかり思いつくまま好きな歌を口ずさんでいた気がします。車の中でつい歌ってしまう癖なら10年前からずっと続いたままでいますが、この夏の力の入りようときたら「口ずさむ」だなんてかわいいものでは決してなく、「朗々と歌い上げる」とでも言い換えたほうがいいんじゃないかといういきおいでした。もういいかげん大人なんだから来年にはもう30なんだから、そろそろさすがにこういうばかな振る舞いはやめにしなくちゃいけないはずだ。と頭ではしっかりはっきり理解できているはずなのに、それでもやっぱりだめなんです。実行に移せないんです。気がついたときにはいつも手遅れで、ひどいときには二度めか三度めの息継ぎになってようやくはっと我に返ることさえあるんです。・・・いろんな意味で、というか既にあらゆる意味で手遅れなのかもしれません。せめて今よりもう少しおとなしく、ウイスパーボイスでメロディラインをなぞれるようになれたらいいのに、と思います。それすら無理かもしれないけれど。

そんなわけで今朝は2か月ぶりに音楽を聴きながら(それに合わせて歌いながら)出勤したわけなのですが、スピーカーから音が流れ出した瞬間、車内の空気が何やら急にきりっとひきしまったような気がしてにわかに驚いてしまいました。iPodの性能が向上したのでしょうか、先代機よりも音がくっきりシャープに響いているように思います。いや、単に久々すぎて耳が追いついてないだけかもしれないけれど。それはさておき、わたしにとって、気持ちのいい音楽というのは生きる喜びみたいなもののひとつであることだなあ。というような思いをじわじわかみしめてみたりもしました。ある意味、耳から栄養を摂取してるようなものかもしれません。ほんとうに、そうならいいのに。おやすみなさい。