almost everyday.

its a matter of taste, yeah

あのひとの名前も思い出せないの

写真:姪が描いてくれた似顔絵。メガネが上手に描けて彼女はご満悦、そしてわたしは落ち武者ちっくな髪型が気になって仕方ありません。こう見えてるのか…。
土曜日からこっち、姉が手を離せないときに姪の相手をしていたらすっかりべったり懐かれつつあるようです。昨夜は「いっしょに寝るのー!」と言って聞かず、んなこと言ってもいざとなったらおかーしゃーんて泣くんだろ?という周囲の心配をよそに、わたしの隣にふとん敷いて灯りを消したら即熟睡。びっくりしました。夜更けすぎ、脳天かかと落としを喰らったときも同じくらいびっくりした。ごろごろ端まで転がってってもまだ熟睡してて、いつか落ちるとひやひやしちゃって眠れたもんじゃなかったです。それでも、こどもって日々大きくなるもんなんだなあ。ていう当たり前のことが、ひどくすばらしく思えたりとか。なんかもう眩しいくらいに。
今朝も10時に病院へ。今日はママンも姉も姪もいるので心強いです。午後からの予定に備えるべく付き添い部隊の昼食を買いに出て、姉が食べたがってたマクドナルド(チキンタツタ!)とママンの好物(ゆず味噌おむすび)を手に入れたら即ダッシュ。10年以上前に鍛えたきりの脚力はまだそれなりに健在らしいです。やるときはやる子、な俺。
午後、役所のひとと介護保険の認定に必要な面談など。まずは患者本人への簡単な質問や動作チェックがあって「あなたのお名前は?」「生年月日は?」ていう質問の後に、役所のひとがわたしを指差して「じゃあこのひとは誰?」と促したときに答えが出てこなかった。というのはさすがに辛かったです。直視したくない現実がぐっさり刺さってもう抜けそうにない。いや、そのほうがいいんだろうけどこの後のことを考えたらきっと。
とは言え、父ちゃんの意識が完全にこどもに戻ってしまったかと言うと決してそういうわけではなくて。はっきりしてる時と何もわからない時が交互にやってくる、というのが現状に最も近い気がします。たとえば昨日の場合、わたしったら急に強い睡魔にやられて20分ばかしベッドの傍で寝入ってしまったのだけれど、物音がして我に返って父ちゃんと目線を交わしたら「いいから寝てろ」などと言われたりすることもあるんだよなあ。そういうときの顔はきちんと覚醒してるんだよなあ。うーん。とりあえず、役所のひと曰く「ランクはどうあれ間違いなく要介護になりますよ」とのこと、主治医の先生の意見書さえ揃えば半月ほどで認定が下りるそうです。どうなる。どうする?
諸々の雑事を済ませ、19時くらいに帰宅。とりあえず眠ります。あ、その前に、今回つかんだ介助ポイントと自分内べからずメモをまとめとく。

  • 弱ってるひとと話すときは、その顔を見上げるくらいに自分の目線を下げる(と、言うこと聞いてもらえる率が高い気がする)
  • 弱ってるひとの話すことは、とりあえず否定しないで最後まで聞く(と、無用な癇癪は概ね避けられるっぽい)
  • 弱ってるひとの食事は、自分も一緒に咀嚼しつつ食べものを口に運ぶ(と、なんかいいペースでそれなりに食べてもらえる)
  • 弱ってるひとの前で愚痴っぽいことを言わない
  • 弱ってるひとの前でこの世の終わりみたいな顔をしない
  • 何をするにも急がない。とにかくひたすら、親の仇のようにゆーっくり事を運ぶ
  • 「いずれわたしもこうして弱ってく」と思えば大抵のことは受け入れようって気持ちになれる

他にも何かあったけど、ひとまず今日は眠ります。おやすみなさい。