almost everyday.

its a matter of taste, yeah

My Aim Is True

  • 午後、仕事を終えて東京へ。金曜午後の上りがこんなに混むは思いませんでした。「通路側の指定席より窓側の自由席(コンセント有)」という某上司の持論をかように実感させられるとは。Suicaチャージを済ませ、昼食代わりのジンジャーブレッドラテを飲み干して列車は南へ。ああ、なんていい天気。
  • 中央線で新宿へ向かい、まずは早めの夕食を。この後に備え、精をつける(?)べくつばめ風ハンブルグステーキをどーんといただきました。わーい!トマトのファルシサラダとまんまるのベイクドポテト、お腹空かせて行ったのに、パンを完食できないほど満腹。よかった…調子に乗ってビール飲んだりしなくて本当によかった…。

  • ディスクユニオン本館と伊勢丹を覗いた後は六本木へ。会場のEX THEATERへ向かう前に、手前のヒルズで催されてるタムくん展を見に行きました。淡い着色が施された絵のひとつひとつには3か国語のえんぴつ手書き文字が添えられていて、日本語・英語・タイ語のそれぞれに異なる温かみを感じました。なじみのないタイ語の文字がへんに身近に感じられてしまうような。
  • とか何とかツイートしてたら、いきなりタムくん公式アカウントに拾われてびっくりしたよね。開催期間はあさって15日までだそうです。とても小さな展示ながら、ほんわかした雰囲気と風通しのよさが気持ちよくて和みました。
  • 18時前、いよいよ会場へ。今月オープンしたばかりのEX THEATER ROPPONGI、眩しいくらいにぴかぴかです。そこかしこに新しい建物の匂いがする。
  • 開演は19:30、入場は18:30、ラウンジオープンは17:30。というわけで「まだまだ時間あるけどラウンジで軽く飲んでてもいいんじゃない?」とばかりビール*1を調達、さて飲むかーと思ったら18時にまさかのラウンジクローズ。ええええ。まじで?
  • 開場準備のためとは言え、事前に何のアナウンスもないというのはいかがなものでしょう。こちとら上着も荷物もロッカーに入れた後、片手にビール持ったままで師走の屋外にほっぽり出されると事前に分かっていたならきっと、いや間違いなくビールは買わなかったよね。寒かったよね本当。とどめに、500円払ったドリンク代の選択肢がいろはすor綾鷹ってのも酷い話よね。ぶつぶつ。こけら落とし期間限定?のEX THEATERロゴ入りチーズフロマージュは、とても上品な都会の味がいたしました。レアなのかしら?これ。

  • チケットを買ったのがつい最近、ゆえに整理番号は4桁台。というわけで「音さえ聴けたら何でもいいや」と思ってたのですが、いざアリーナに入ってみたらあれ?そんなに人多くなくない?念のため反対側に回ってみたらばさらに人の密度が低くて、難なく2列めあたりを陣取ることができてしまいました。嘘だろ?鼻血噴くよ?わたし。ちなみに位置はステージ向かって左側、鳥籠を模した?ダンサー用ステージの目の前でした。いかん。本気で鼻血噴きそう*2。写真は「開演前も撮影禁止です!」とのアナウンスが入る数分前に収めたものです。ルーレット、こうして見ると本当に大きい!直径4メートルはあります、きっと。

  • 19:40、少し遅れてメンバー登場。それと同時に溢れ出ずる俺の涙、そして鼻水。憧れのひとが目の前にいる、幾度となく聴いたあの音源と全く同じあの声で歌ってる、とうとう夢が叶ってしまった。そういう気持ちがぐしゃぐしゃに入り乱れて、前も後ろも分からなくなったんでした。脳の神経が焼き切れたかと思うくらいに頭の中が真っ白だった。
  • それからようやく正気に戻ったのはコステロさんが右へ左へ動き始めた頃、ステージから身を乗り出すように客席をじいっと見つめたその瞬間でした。ステージとの距離はわずか数メートル、「目が合った!」と確信してしまっても妄想とは言い切れない近さです。そこでようやく「これは夢じゃない」という実感が得られた、ような気がしたんでした。これでようやく涙が止まった。鼻水も。
  • この日のセットリスト詳細はこのへんで。序盤のハイライトは4曲め、"Mystery Dance"から"Radio,Radio"へなだれ込んだ瞬間でした。もう本当、悲鳴にもならないような声をあげてたと思う。でももう涙は流れない。これは現実として、いま目の前で起こってることなんです。夢じゃない。未だに信じきれなくても。
  • ルーレットを回す人は客席からランダムに選ばれるのですが、ルーレットには曲名の他キーワードも記されています。例えば"HAPPY"が出たらアルバム"GET HAPPY!"の曲をランダムに演奏するなど幾つかのバリエーションがあって、2組めが"GIRL"を出した後は"This Year's Girl""Party Girl""Girls Talk"とガール縛りの3連発。まさかここで"Girls Talk"が聴けるだなんて!94年以降のリイシュー盤"GET HAPPY!"に収録されるまではレア音源だった?にもかかわらず地味にカバーされてたりもする*3、自分の中ではものすごく思い入れの強い曲なんです。ああ、嬉しい。嬉しすぎる。
  • 曲毎に余韻をかみしめてたら5万字くらいは余裕で書き連ねてしまいそうなので、ここらでひとつ全体的な感想を。まず何よりも驚かされたのは、最新作"Wise Up Goast"からの選曲が想像以上に多かったことです。このアルバムはアメリカのヒップホップグループであるザ・ルーツとの共作で、それをまさかこのバンドセットで再現するとは思いませんでした。びっくりしたよね、いや本当に。
  • それから、鍵盤のスティーブ・ナイーブが凄すぎました。グランドピアノとキーボードを1曲の間に何度も往復するだけじゃなく、時にはピアニカ(!)まで吹いてみせる八面六臂の大活躍。あまりに動きが目まぐるしくて、何ていうかもう千手観音でも見てるみたいでした。このサウンドにおける彼の貢献度がどれほど高いか、というのをまざまざと見せつけられた思いです。
  • それにしても。19:30に始まったライブが22時を回ってもまだ続くなんて、さらにWOWOWの中継までそれに合わせて延長するだなんて夢にも思いませんでした。プロ野球かよ。終わってみればアンコール2回、演奏した曲30以上。ちなみにコステロ、来年還暦だったりします。とんでもないよね!最高でした。これは一生忘れません。というよりきっと、いろんな意味で忘れられない。
  • ぎゅうぎゅう詰めの地下鉄に揺られて宿に着いたのが23:30。脚がシャレにならんいきおいでぱんぱんなので、念入りにストレッチしてから眠ります。おやすみなさい。

*1:ありがたいことに一番搾りでした

*2:悩殺的な意味合いで

*3:SPARKS GO GOの93年作"EASY"収録。