almost everyday.

its a matter of taste, yeah

君はまださっきから泣き真似をしてる

  • 酒の席での与太話を真に受けて「いやちょっと待て、アンタ冗談も通じないのかよ」と呆れられるような野暮天なんですね、自分。それで先日はこんなことがありましたよ、という話。
  • 遡ること10日前、とある酒場で飲んでた時のこと。球場帰りのわたしはユニホームを着用したまま例によってザブザブ飲んでたわけなんですけど、これを視界の端で捉えたらしい隣のテーブルのおじさまが衝立の隙間から度々ひょいっと顔を覗かせてはいちいち話しかけてきたんでした。
  • 「今日の試合どうだった?」「あちゃーダメか〜」「そのユニホーム、ずいぶん渋いの着てんなあ」「福山…あれはいいセットアッパーだっけよ…」等々10分おきくらいにちょろっとひと声かけてくるのでだんだん楽しくなってきて、最後のほうは酔いも手伝いやたらと意気投合しまして。「そういえばあのさ、ほらアレ、来場特典で黒いユニホームもらえる日*1あるべよ?あれってあと何日?いつ?」と訊かれたもんで「連絡先教えていただければ後で調べてお知らせしますよ〜」なんつって別れ際に名刺をいただいたんですね。
  • こういうのって、大概その場のノリが8割いやそれ以上じゃないですか。でもね、わたし、こういうのに限って変に忘れられないの。謎の責任感が発動するの。そんなわけで明けて翌朝、バカ正直にメールしたんですよそのおじさまに「ユニホーム配布日は9/13がラストチャンスです」って。
  • おそらく、向こうも本当に連絡が来るとは思ってなかったんでしょうね。だいぶびっくりした感じの返信には、感謝の意と残念ながらその日は球場に行けそうもない旨が綴られていました。とても残念だが致し方ない、わざわざ教えてくれてありがとうと。
  • この時点でわが家には、ひと夏の球場通いのスーベニアとして黒ユニが複数残ってダブついてたんですね。だったらこれ、余ってるやつあげたらいいんじゃね?というわけでうち1枚を名刺の住所あて送りつけたんですよ。レターパックで。翌日電話でこちらが恐縮してしまうほどたくさんお礼を言ってもらえて、ああもう自分いいことしたなー今日の一日一善はこれでクリアだ、くらいの感じで捉えてたんです。したらば本日、思わぬお礼が届きまして。

  • こんなことってあるんですね。まさかのいわき土産。うん、知ってる。何なら9年住んでたからね、そこ。ご縁があるにも程があるだろっつう話です。酔ったノリと勢いを素で返し合ったラリーの最後がこれ、っていうのは何だかすんごくまぬけだけどもそれはそれとして、袖すり合うも他生の縁的暖かみもあるような気もする、という話でした。こんな調子でいたらばいつか悪いひとに騙されるんじゃね?とは自分でもそう思うんですけど、幸いにして今のところそのような事態には陥ったことはありません。何だかんだ言って自分、ここまでの人生トータルで見て相当運がいいんでしょうね。きっとそう。
  • 先発は岸。このところ毎週「好投実らず」「打線の援護なし」みたいな感じで評されてきた岸パイセンですが、正直言って今日は負けても仕方ない内容だったと思います。初回の2ランは出会い頭の事故みたいなものとしても、6回のワイルドピッチと8回の3ランは「そりゃないっすよ」というのが偽らざる気持ち。このところ数多のチャンスを潰し続けてきた銀次がようやく欲しい場面で打ったタイムリーや、故郷の苦境に奮起するアマダー(メキシコ出身)の3日連続ホームランが報われないのはあまりにも切ないです。
  • このところとんと勝ちパで見かけなくなったハーマンが9回、ダメ押しのソロを食らったのもいただけない。6日空いたその間は美馬の例のパイ投げでしか存在感を発揮していなかった福山が投球感覚を鈍らせていなかったのにはほっとしました。どうかこのまま。おやすみなさい。

*1:ブラックイーグルスデー