almost everyday.

its a matter of taste, yeah

秘密の森の、その向こう

  • チネで秘密の森の、その向こう。まずは冒頭、"PETITE MAMAN"のタイトルが浮かぶママの後ろ姿を捉えたショットにしびれました。スクリーンの中の季節は秋、まさに今このタイミングで観に来られてよかった。
  • 車の後部座席から運転するママの口へスナック菓子を運び、ジュースを含ませ、抱き締めるように腕を絡ませる何気ない生活の一場面が後になってボディブローのようによく効いてくるファンタジックなお話でした。何を書いてもネタバレになりそうなので詳細は控えますが、印象的な赤と青(と緑)の対比にはどちらか一方へ固有の属性を結びつけるアイテムとしてではなく相互に入替が可能な対をなす組み合わせとして描かれていたマティアス&マキシムを想起させられるなど。最初で最後のお泊まり会のパジャマの緑、お別れの前に漕ぎ出したボートの青、病院へと向かうトランクの青、それぞれに与えられた意味を考えてしまわずにはいられません。
  • 「燃ゆる女の肖像」と同様、たいへん寡黙で静かな展開なので、劇中唯一BGMが流れたシーンには大いに驚かされました。それだけ重要な場面だったに違いないけれど、何をそこまで強調したかったのか今のところまだ分からなくて混乱しています。
  • 描かれる世界がいつの時代なのかはっきりとは描かれていないものの、主人公が8歳でママが31歳という設定にもびっくり。それってつまり、いや当然にして23年前の話なわけで、だいぶまだ最近の話ってかついこないだみたいなもんだよね…?ははははは。
  • BSで名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実を見て誰かに似てる…?と思ったら背格好どころか歳まで小深田と一緒じゃないですか。3Pすぱすぱ決めてみせる小兵のPG、めちゃ良いです。中継あったら観てみたいな。おやすみなさい。