almost everyday.

its a matter of taste, yeah

クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~

  • 午後、チネで クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~。製作総指揮ダニー・ボイル&脚本・アーヴィン・ウェルシュときて主演がスパッドa.k.a.ユエン・ブレムナーなわけでつまりはチーム・トレスポなんですけども、冒頭いきなりあの青みかがった水に溺れるシーンをぶち込んでくる辺りこれほんと「マジでスパッド主演のトレスポじゃねえか」とニヤニヤが止まりませんでした。ROCKSに乗せてテンポよく切り替わってくオープニングクレジットはまさしくダニー・ボイルお家芸、掴みはOK。のっけから飛ばしてくれやがりますよね、いや本当に。
  • 青年アランが実に今っぽい雰囲気の若手イケメンだったのと、想像以上に早いタイミングでメインキャストに切り替わったのが意外と言えば意外でした。とは言え、よく似た面影のある子を連れてこられましたよね。ユエン・ブレムナーは相変わらず顔芸が達者で、特にキマってる時の怯えっぷりがめちゃ堂に入ってました。
  • ミュージシャン勢は実物とのブレを意識させないためか、ほとんどがそれっぽい見てくれの人を配置するだけで軒並み演技は必要最低限なのですけど、そんな中でも避けては通れぬケヴィン・シールズのレコーディング中毒ぶりが実にふてぶてしく描かれていて最高でした。それと、オアシスとの運命的な出会いからのブレイクを文字通り秒で済ませてる辺りが痛快。「皆さんご存知でしょうから」とでも言いたげに豪快な端折りっぷりがいっそ爽快でさえありました。
  • 物語としては、成り上がった後のインタビュー2本を軸に視点がどんどんテンポよく切り替わってくのが印象的。父との確執から母の献身を経て間接的なハッピーエンドに己の成功を絡めてくる辺りがさすがの巧さでした。ちょいちょい分かりづらいところはあったんですけどね、ロスで怪しげな男と行動を共にするとことか労働党絡みのあれこれとか。そこらへんも何だかんだノリで上手いこと手堅くまとめてんなー、と思いました。
  • 最後にいくつか、印象的だった劇中曲と気になった点を。レーベルが今にも破産しそうって時にライブで演奏されてる曲がパステルズのスピーディン・モーターサイクルなのはいかにも呑気で牧歌的でさえあったし、SFAに関してはその曲をその場面でかけんのかい…!というセレクトの妙に唸らされたし、アシッドハウスのクラブDJってもしかしてあれ本当にベズ?と目が釘づけになりました。それと断酒の会で着てるTシャツがバンドワゴネスクだったりサイコキャンディだったりするの、愛よね。二度にわたり乗り過ごした列車の車掌さんの悪ガキじみた笑顔がソーキュートでした。
  • 朝晩だいぶ冷えるので、夏用の肌掛けふとんを秋冬の羽毛ふとんに交換。カバーを洗って本体ともども干して乾かして圧縮したのでひと仕事終えた感があります。さすがにもう、変に気温が上がるようなことはありませんよね…?もうお彼岸からひと月経つのよ。頼むよ本当に。おやすみなさい。