almost everyday.

its a matter of taste, yeah

さよなら もう会えない

まずは、昨日の追記から。

14 時すぎ、部屋を出発。みよしで「じゃんがら(姉の姑の好物)」と「浜なっとう(うちの母の好物)」を購入したのち、市場へ。あほらしいほど混み合ってました。かなり広大な駐車場があるにもかかわらず、警備員総動員の大渋滞。それでなくてもこの一角には市の中央郵便局・消防署が軒を連ねており、そのせいで常に車が飽和状態なのですが。もしも今おっきな火事が出たら、気の毒だけど全焼すると思うよ。ようやっと車を停めて、いざ市場へゴー。想像どおり、魚売り場は前へ進むのもままならないほどの人!ああ、あたし人混みなんて大嫌いなのにー。などと文句を言ってもはじまらないので、ガラスケースへダイブするような勢いで人波へ飛び込みました。その結果、どうにかこうにか刺身を調達(ハマチのさくとトロマグロ)。それにしても、この時期はタコが高いな。

戦利品を発泡スチロールの箱に詰めてもらい、国道で福島へ。山の方へ向かうにつれて、道路の脇に汚れた雪が目立つようになりました。ああ、よかったよ車洗わなくて。予想どおり、道のりの半分も進まぬうちにぐしゃぐしゃのドロドロに成り果てました、スターレット。仕方ないよね、うん。ふと、朝からろくにものを食べてなかったことを思い出し、小野町のミニストップでソフトクリームとフライドポテト、ウーロン茶を購入。ものの数分ですべて胃に収める。このところどうも、空腹中枢がいかれています。こんなことじゃいけないよなぁ、と思う。思うだけ。

2時間後、市内付近まで到着。南福島ブックオフでひと休み、と思い軽い気持ちで物色をはじめたところ、自分にとってはものすごくとんでもないものを見つけてしまいました!それも2つも。まず、入口近くの雑誌コーナーでフィッシュマンズ表紙のスタジオボイス(96年10月号)。見つけた事実が信じられず、しばし自分の手とブツとを何度も交互に見返すこと数回(この間、およそ2分経過)。そしてさらに、CD500円コーナーにてホブルディーズの「ゴールデンプアボーイズ」を発見。うれしすぎて指先が震えてしまい、しばらくその場から動けず(この間、さらに2分)。すごいなぁ、最後の最後で運を使い切ったよ。すばらしき哉、2002年。いえーい。
あ、それと同じく500円コーナーにあったglossの"nude"というアルバムも買ってみました。日本盤だし、ジャケットが綺麗だったので。そして実を言うと、このアルバムには個人的な因縁があったのです。あれはシャーラタンズの「ワンダーランド」が発売された頃、予約をせねば買えぬ状況にあった彼らをよそにどかーんと売り出されていたのがこの、ピンク色のかわいいあんちくしょうだったわけで。いや、単にそれだけなんですけどもね。あたしのティムさんを差し置いてそんだけ売れるというものならば、一度聴かせてやってくれよ!なんてことを思った次第です。まあ、しばらく寝かせておくことになりそうですが。

姉んちへ立ち寄り、もろもろの土産を渡して友人とごはん。野菜が食べたいなあ、というわけでミルキーウェイへ。サラダバーを大量に消化しました。オクラなんてワンボール丸ごと平らげたんじゃなかろうか。ごめんね、お店の人。結局、酒は飲まず。いや、酒の入る余地無し。ひたすら騒いでゲラゲラ笑い、デザートまで食べ尽くしたあげくそのままの勢いでゲーセン、プリクラ。なんだか、高校生のデートコースみたいですね。笑いすぎて脇腹が痛くなりました。苦しい。

帰り道、本屋へ寄って正月用の文庫を物色。ちくま文庫(新書だったかな)から出たはずの橋本治さんの新刊が欲しかったのだけれど、見当たらないので適当に3冊。「青空人生相談所/橋本治」「パン屋再襲撃村上春樹」「若きヴェルテルの悩み/ゲーテ」。無節操。

実家に着いたのは12時前。さっさと寝ました。

と、ここまでが30日の出来事でした。長い!下に書けばよかったよ。

明けて31日は、とりたてて何もすることなし。あ、朝起きてすぐに餅を切りました。これはセイノ家の数少ない年中行事でして、餅つきマシーンでこねた餅を四角く固め(ここまでの工程担当=ママン)、一昼夜をすぎて餅が固くなりすぎないうちに一食ぶんずつ切り分け(お父やん)、それをびしーっと並べる(わたし)という一連の工程をすべてひっくるめ「餅つき」と呼ぶことにしているのです。どう考えても一番楽なのは明らかにわたしのパートなのだけど、意外に難しいらしいのですよこれ。何しろ餅はすぐ包丁にべたりと張りついてしまうので、1回ごとに確実にひっぺがす必要があります。そのタイミングの妙。よくわからないが、この一連の作業はまさに父とわたしのあうんの呼吸で成り立っているらしいのです(姉だと微妙にずれるらしい。そういえば、ひとりだけ暇そうにしてたっけいつも!ずっこい)。

たしかに。自分の遺伝子の7割近くはこのひとからいただいたのだろうな、と思い知らされる瞬間が歳を追うごとに多くなってきたような気がします。「...俺、菊川怜を美人だと思ったことはないがなぁ」「やっぱり?あたしもー」とか。要するに、やたら話が合うのですよ。気持ち悪いけども。「俺ぁ髪の毛の色なんか平気で変えちまうような野郎はでえっきれーなんだよっ」「もしもこれから黒髪が流行りだしたら、そのときはいよいよ茶色くしてみるかもしれないよあたしは?」「おお、それならいいべ。かっこいーんじゃねえの?(←ただのよっぱらい)」「そもそもうちの連れは黒い方が好きみたいだしね」「おぉぉ..... 好みが合うかもしれねーなぁ(ちょっと嬉しいらしい)」この後さらに酔った父上が、よりによって相方の実家に間違い電話をかけてしまったことがわたしの年内恥おさめ、となりました。何だかなー。

「今年のレコード大賞はっ!『きよしのズンドコ節』!!!」というアナウンスを聞きたいがために、ただそれだけの目的でTBSを見ていたのですが見事に当てが外れてしまいました。だってさ、かっこいいじゃないか。「ズンドコ節」がもしもその年のナンバーワンになったとしたら。急いでチャンネルを紅白に変えたら、氷川をはじめレコ大候補者の面々が既にしっかり大移動していて興醒めでした。なんだよ、君らはわかってたのかよ。つまんねえなぁもう。

ところで、夏川りみさんは声だけ聴くとほんとに可憐な美少女というイメージですね。痩せたらきっと綺麗だと思いますよ。外人ちっくになるかもしれない。

ひさしぶりに世間の話題になる音楽を聞いてみて、わかったことがひとつ。どうやら自分は、どこか神経にひっかかる歌い方をする人があまり好きじゃないみたいです。元ちとせの息継ぎごとに裏返る歌声も、浜崎あゆみのやたら鼻にかかる発音もだめ。まっすぐ、なめらかに歌ってほしいのです。あれらを個性と呼ぶのなら、わたしはおそらく凡庸なものが好きなのだろうと思う。本当に、万人に愛されることなんてありえないのかもしれないなぁ。なんてことも考えたりします。 It's a matter of taste.

2003年の年明けも、君の声を聞きながら迎えることができてとても嬉しく思います。ありがとう。