almost everyday.

its a matter of taste, yeah

I FOUND A MELODY  

夏が終わるだなんてただの錯覚でした。その暑さは見事、ふてぶてしく盛り返しております。だからといってお盆すぎの朝10時から、額に玉の汗を浮かべてPCと向かい合わなくてはならないだなんていくらなんでもあんまりすぎやしませんか。まあ、今日のところは早めに上がれたのでよしとしますが。あれで夕方、西日をもろに受けたりしたら週末ぶんの体力をすべて抜き取られてしまいそうな気がします。誰ですか?いわきの夏は涼しいだなんて嘘を5年前のわたしに吹きこんだのは。涼しいのは浜辺だけですよ。市街地はほぼ中通りといっしょですよ(つまり盆地型気候)。いやんなっちゃう。とか何とか言いながら、高速バスのりばに車を停めたとたんまず最初にビールを買い求めてしまう自分は相当おっさんくさいなぁと思いました。だって暑いんですもの。アイスよりビールです。こういう日には。

20分遅れでバスを降りたあと、下北沢へ。BASEMENT BARに来るのは2度めです。おかげで今回は迷わずにすみました。APARTMENTさんの出番はいちばん最初と聞いていたので、19時すこし前にはウォッカトニック片手に臨戦態勢。照明がおちてステージに人が現れた瞬間、そしてまもなく演奏がはじまった瞬間、いずれも自分でびっくりするくらい胸がどきどきしました。これまであんまり聴きすぎて、でもってあんまり待ちすぎた(それは単に自分の都合なのですが)せいでしょうか。何だか頭がぼうっとしてしまって、目の前の光景も響いてくる音もみんな夢なんじゃないか、という気がしたくらいです。ようやく我に返ったのは3曲めがはじまったときでした。3年前に初めて聴いてすぐさまとりこになってしまった、そして今でももちろん大好きな"POPMENT"です。びっくりして涙が出そうなのとうれしくて口が緩むのとが同時にぶわぶわ来てしまって、どうしていいかわからなくなりました。たまりません。中盤にペイヴメントのカバーを挟みつつの全9曲、短かったけど見に来たかいがありました。よかった。

今日のライブはレーベル主催ではなかったからなのか、対バンはどれも初めてみる名前ばかりでした(ごめんなさい)。そんな中でのトップバッター、さらにはお客さんもまだ入りきってないというアウェー的状況もあいまってか、皆さんとても緊張してるように見えました。じっとうつむいたまま黙々と音を奏でる姿に、ふとシューゲイザーという言葉を思い出したのはわたしくらいのものでしょうか。「ほんの少しでいいからこちらを見据えてはくれまいか」と思いながら見ていたけれど、考えてみれば「人見知りで照れ屋でインドア、しかし音は大胆そしてメロは極上」というわたしの勝手なイメージにはすごくしっくり来ていたような気がします。次はホームっぽい雰囲気の中で見てみたいなぁ。

ふたつめのバンドを見終えたあと、同じフロア内にいるご本人に声をかけてみたくてうずうずしていたのですが。いかんせん場内の音がでかいのと「タイミング悪かったら申し訳ないなぁ」という不安とそれからただの人見知りとがぐるぐるこんがらがってしまい、いよいよ皆さん帰っちゃうよ?というぎりぎりのタイミングでようやく「はじめまして」のひと言をしぼり出すに至りました。驚いたことにそれを喜んでいただけて、いろいろお話することができて、さらにはお土産までいただいてしまって、何て言ったらいいやらもうとにかく頭の中では「これが夢なら覚めないでー」とひたすら願うばかり。うれしかったです。最終バスで帰ってきておふろに入ってこれを書いてる現在、すでに午前3時を回っているのですがどうにも眠れそうにありません。手のひらの感触が今もまだ残ってます。ふはー(ため息)。ひとまず、おやすみなさいませ。