almost everyday.

its a matter of taste, yeah

きみたちもガイジンになりたくないか

一度でいい。たった一度だけでいいから、そういう場面でぴしゃりとひと言「ファック・オフ!」と怒鳴ってみたい。その一瞬だけ英語圏のガイジンになりたいです。あーうー。
朝8時、階下から響いてくる大きな物音で目を覚ましました。前の住人が2週間前に越していった後の壁の張替えや畳替えをしているらしく、壁にドリルを当てる音やハンマーで何かを打ちつける音など、それはそれはもう歯医者と大工が大きな音出しマッチレースをしているかのごとき騒々しさ。泣きたいのを通り越してだんだん腹が立ってきました。よりによって休日の朝っぱらからこんなことしてくれなくたっていいじゃないか。平日の誰もいないとき(事実、このアパートには勤め人しか住んでおらず日中はほぼ空っぽになるのです)にしとけよこんちくしょう。と憤りながらも未だ満たされぬ睡眠欲にじわりとやられてうとうとしかけた頃、少しずつ音が途切れて空白の間ができるようになってきました。耐え難いほどの騒音のあいまにできるわずかな無音の一時は、ふだんの静けさとは全く違う、それはもう静寂と言っていいほどの深さがある。ということに突然気づいてぞくっとしました。よく切れる包丁で生の肉の塊をすっと切ったときのような、取り返しのつかない緊張感に満ちているのです。何だか怖いくらいの。

これと似たような気持ちになったことは前にもあって、それは例えば「ずっと返事を待ち続けて照明さえも落ちてしまった携帯電話の画面の黒さが漆黒の闇に見えてしまう」というような場合だったりするのですが。いずれも共通しているのは「そのとき自分が一人でいた」ということです。一人でいるのは自由だし好き勝手できてたのしいけれど、たまにこういうことがあるので厄介だなぁと思います。自分の場合は。

ばかでかい空白の無に恐れをなすのも、底の見えない暗い闇に思いを巡らせ怯えるのも、普段はなるべく遠ざけておきたい事柄なのです。

・・・・・・音にも負けず眠り続けて2時間後。依然として階下はうるさいままです。ふとんを干そうと思ったら雲が出てきてしまったのでどうしたものか考え中。相方は午後に帰ってきます。部屋にいてもきっといらいらしてるだけになるだろうから、このままどこかへ出かけちゃおうかしら。続きはまた後で。よい週末を。

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13時すぎ、相方を拾いに停留所へ。モスへ行きたいというので最寄りの店に立ち寄りました。夏のナン以来久々のモスです。テリヤキチキンバーガーにかぶりつきつつ「アパートがうるさいから夜まで帰りたくないの」とお願いしてみたら、あっさり「いいよーゆっくりしてこー」とのお返事をいただいたので本格的に長居モードへ。いつも必ず座る2階窓際吹き抜け付きの明るい席が空くのを待ってそちらへ移動、食べ終わった後も新聞よんだり追加で飲みもの頼んだりしてとろーんとゆっくり過ごしました。リラクシン。

で、マガジンラックからてきとうに引き抜いてきた日帰り温泉ガイドブックをぱらぱらめくっていたら、すぐ近くに岩盤浴のお店があるというのが判明しまして。「岩盤浴」という名前だけは知っていたものの入ってみたことはなく興味津々だったし、それにお互い疲れてるもんね。というわけでとりあえず行ってみることにしました。最近できたばかりのところらしく、外観も中もぴかぴかに真新しくて清潔な雰囲気です。フロントにて分厚いメッシュ素材の専用服とタオル地のマット、それに大小1枚ずつのタオルを渡され、準備をすませていざ中へ。じんわり熱い平らかな石の上にマットを敷いて腹這いに横たわったら、身体の中から染み出てくるような温かさがあんまり気持ちいいのですぐさまゆるゆるの顔つきになってしまいました。ああ、たまらん。こういうの大好きです。しあわせ。

たっぷり汗かいて、喉を鳴らして水を飲んで、少し涼んでまた横になって。というのを3回くりかえして外へ出たら、肌がびっくりするほどなめらかになってました。行ってみるまでは「半身浴とそう大差ないんじゃないか?」と思っていたのだけれど、今は素直にひれ伏したい気持ちです。汗の量も上がったあとのほかほか持続ぐあいも全然違うんですもの。それに何より、男女いっしょに入れるというのが素敵です。基本的にはくたっと寝転んでるだけなので会話も何もありゃしないんですが、同じとこにいるってだけでも何となく落ち着くような気が。いいとこ見つけました。はまりそうです。

岩盤浴で血行が促進された証なのでしょうか、やたらお腹がすいてきたので帰宅後すぐにごはん。朝のうちに炊いてストックしておいた玄米とちゃんちゃん焼き、それに白ワイン+オリーブオイル漬けの豚バラブロックを野菜と一緒に蒸したものを食べました。せいろの下に残った蒸し汁は、コンソメと春雨を加えスープとして二次利用。野菜をたんまりいただいたので満足です。おなかいっぱい。

日が暮れる前にお風呂、そして帰るなりご飯。というわけで19時にはもういつでも眠れる体勢が整ってしまいました。ここ何か月か変則勤務続きで昼夜逆転ぎみの相方は、めちゃイケすら始まらないうちに早くも寝息をたてております・・・。さすがにまだ眠れないのでお湯割り赤ワインなぞ飲みつつぼんやりしていたら、遠くに住む友人より久々に電話がかかってきました。何でも彼はいま仕事で東京に滞在しており、その絡みで某写真家氏のお宅を訪問→ご本人はじめゆかりのある方々とご対面→感激に浸る間もなく仕事に追われ→ようやくひと息ついたらひとまず誰かに話しときたくなった。ということみたいです。そういうときに自分を思い浮かべてもらえるのはなかなか幸せなことなんじゃないか、と思ったらだんだんうれしくなってきました。このひととの繋がりは、きっとそう簡単に消えたりしないんだろうなぁ。のぞむところですよ。うふふ。おやすみなさい。