almost everyday.

its a matter of taste, yeah

昼夜反転リバーシブル

この連休中、毎日まいにちひたすら昏々眠ってばかりいたのがいけなかったんでしょうか。昨夜はめずらしく二人揃ってなかなか寝付けず「眠れないなら眠たくなるまで起きてりゃよかろう」とばかり灯りを点けたままふとんに寝そべり、いつでも眠れる態勢だけはととのえてひたすら本を読んでました。夫はそれでも2時すぎに寝たようだったけど、わたしは結局空が明るくなり始める頃までただただ黙々読みすすめるのみ。そんなこんなで昨日借りてきたばかりの本は2冊とも既に読み終えてしまい、それでも足りずに連休前に買っといた文庫2冊まで読了。何があったのか、自分。
ちなみに借りてきた本は枡野浩一「結婚失格」および長嶋有「パラレル」、買ったほうは太宰治「地図」とこれまた長嶋有「夕子ちゃんの近道」です。「結婚失格」は最後のほうになってようやく気づいたのだけど、穂村さんと長嶋さんがゲスト的な文を寄せておられました。何だかやたら長嶋率の高い夜だった気がする。あと、南さんと枡野さんの間のあれやこれやについて、これまではどちらかと言えば「枡野さんたいへんだなー」と思っていたのですが、これを読んだらほんの少しだけ勝手に南さんの気持ちもわかるような気にさせられてしまいました。「正しい」と「間違ってる」のふたつだけじゃジャッジできないことはいくらでもあるよなあ、「正しくないけど間違ってない」「間違ってるけど正しくなくない」ことやなんかがきっと許せないんだろうなあそれぞれ別のものさしで。と考えてみたりした。
「地図」は、とりあえず習作ぜんぶまとめてみました的な玉石混淆ぶりがおもしろかったです。ほぼ時系列に沿った並びなので後ろに行けばいくほどいわゆる「それっぽい」文体へ近づいていくのだけれど、前半の書きっぱなし感漂う自由な雰囲気が時折やけに心地よかったりするので油断できません。既読は終盤の「貨幣」だけでした。できすぎだよなあ、とはいつも思うがそれでも読むたびいい話だなあ。とじーんとしてしまう。
長嶋さんの本はこれまでいつも図書館で借りたものばかり読んでいて、買ったのはこの「夕子ちゃんの近道」が初めてでした(文庫本ですが)。だからというわけではないと思うのだけれど、これが今まで読んだなかでいちばんいい。というかぐっと来ました。初めて買ったのがこの本でよかった、と思った。読み終えた後に気づきましたが帯の裏にオマケがついてて、さらにもう一度買ってよかった、と思いました。「パラレル」のほうは主人公の友人の名前が○○だったもんで*1○○○○の右側のひとに自動で脳内変換されてしまい、個人的にそのひとがやや苦手なせいで読後感がどうにもすっきりしませんでした。おのれの貧困な想像力を呪いたい。
といった感じで夜が明けて、読むものも尽きたところでようやく眠気らしきものが来たのですかさず就寝。にもかかわらず10時前には目が覚めました。明日からちゃんと起きられるんでしょうか、こんなんで?不安。連休最終日というすばらしいタイミングでせーりが始まり腹と腰とがきりきり痛みはじめたもんで、買い出しその他もろもろの雑事は夫が引き受けてくれました。ありがたい。おひるごはんはゆで鶏ねぎ塩たれと納豆めかぶ冷奴、なめこと豆腐のお味噌汁でした。最近は夫の中でねぎ塩たれブームが到来中らしいです。いつまで喜んで食べてくれるだろうか。14時すぎには解散、その4時間後には到着メールが届いたので安心して眠れます。というか、今夜こそは常識的な時間に眠らなければいけない気がする。できるだけ長く眠ろうと思います。おやすみなさい。

*1:なんとなく伏せたほうがいい気がしたのでそうしときます