先日まとめ買いしたCDが、思ったよりも早く届きました。もったいないのでちょっとずつ聴こうと思います。
21.港 / 湯浅湾
どこからどう読んでみても「飾り立てる」とか「見栄えをよくする」といった要素の見当たらない、かわいた(枯れた?)遊び心に満ちたあられもない歌詞。それを訥々と、あるいは朗々と、時には切々とメロディに乗せる声には世の荒波をくぐり抜けてきたであろう渋みとおかしみのようなものが響き合っていて、そして演奏はただひたすらに格好いい。という得体のしれない音源に出会ってしまいました。なんなんだろうこれは。こんなの聴いたことがないよ。
恥ずかしながら湯浅学さんの本業たる音楽評論をほとんど読んだことがないせいで、ご本人の人となりがわかっていない。というのは自分でもいかがなものかと思うのですが、このアルバムを聴く限り「くだらないことを本気でやる、という行為に楽しさを見い出す」方なのかなあ。と勝手に思ってみたりしました。あるいは「本気に真面目に真剣に物事に取り組むけれども、ついどこかに冗談を差し挟んでしまう」と言ったほうが正しいのかも。単に、批評家ゆえの客観的な視点が己にも向けられているということかもしれませんが。
以下、この音源ならびに湯浅さんご本人とはまったく関係ありませんが個人的に思ったことを二点ばかし。